2021年10月29日

鳥巣、うちで学んだ事は役に立っているか?

昨日はそれこそ退社以来、30年ぶりくらいに昔の会社を訪ねました。昔の上司に会社移転の挨拶状を出したら「うちの会社の近くじゃないか、訪ねて来い」とのこと。それで訪ねました。

その上司と言うのはこの会社の創業家5代目で創業者の名前を襲名しています。本社本館ビルと周辺にいくつか別館ビルがあるので元上司がどこにいるのかわからないので本館受付に行って襲名している創業者名を言ったら受付嬢がぽかんとして、私を訝しい眼でみます。

「君はこの会社の創業家の〇〇〇さんの名前を知らんのか?」と声を高めたら守衛かガードマンが飛んで来て、私を押さえつけるのかと思いきや、「ご案内申し上げます」と第何号別館まで案内してくれました。しかし、この受付はどこかの会社の代行サービスが入っているのでしょうが、この会社の顔に泥を塗っています。

久しぶりに会った上司は現在72〜73歳ですが、元気でした。現在は創業家の資産管理会社の社長です。3年前に当社が経営していたレストランを訪ねてくれましたが、2人だけで差しでじっくり話すのはそれこそ30年ぶりくらいです。

元上司は私が農業関係をやっているのに興味があり、当日も好物のにんにく(青森県東北町のエビサワ農園産)と岩手県野田村の山ぶどう赤ワインを持参したら大喜びでした(特別に用意したのでなく、たまたまその2か所からのいただきもの)。2〜3週間前に熊本市の村上浮子さんのそばかす美人の自然栽培みかんを送ったらそれもいたく感激させたようです。

私がこの会社に入社したのは「食品業界の大企業で安定しているから」ではなく、その逆で日本発のベンチャー企業だからです。トヨタやパナソニックの創業者は凄いけどビジネスモデル・商品はアメリカのまねです。この会社の代表商品はこの会社が世界初の商品です。

昨日の面会は2時間にも及び、話も盛り上がりました。2代目が創業して、3代目が世界にはばたかせた。そして元上司は5代目です。おじいちゃんである3代目の家で育てられたと言います。そのエピソードも活き活きと話してくれました。

そして「鳥巣、うちの会社で学んだことは今のお前の役に立っているか?」、「もちろんです。それで30年生き長らえました」、「よかった、嬉しい」

この元上司は私がクビになる時は既に上司ではありませんでしたが、当時の社長に直で「この処断は間違っている」と談判してくれたのはこの人だけです。

またその時の人事担当役員(以前は私の上司だったこともある人)も「この人事は会社に大きな汚点と禍根を残す」と言って反対していた話も昨日初めて聞きました。3年後にこの会社が飼っていた総会屋が逮捕され、世にいう「〇〇〇総会屋利益供与事件」が世に出ます。

「俺もお前と仕事をしていた頃が一番楽しかった、また来い。秘書を紹介するからいちいちアポなど取らなくてよい、いつでも来い」私のささやかな恩返しはまだ10年以上活躍できるこの元上司を私の食と農の世界に案内することです。
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2021年10月28日

仕事と労働・業務は違う

最近、経験の浅い当社スタッフが「仕事と労働・業務は違うんですね」と言い出しました。それを聞いて私は「このスタッフは一人前になったな」と思いました。

仕事と労働・業務は重なるところもありますが、基本的には違います。労働・業務は職場で就業時間内にします。それ以外は残業と言うことになり、給料とは別に労働に対する対価が発生します。

仕事は場所は関係ありません、飛行機の中でも新幹線の中でも、ごはんを食べている時も、趣味をやっている時もできます。起きている時間は場所と時間は問いません。いや、寝ている時もできます。

労働・業務は今の会社の利益のために行いますが、仕事はプラス会社の将来の利益のために行います。仕事は体も使いますが、主に頭を使います。

仕事をしている人は仕事は労働・業務だと思っている人から見ると「何であの人はこんなことをしているのだろう?」、「何でこんな発言や指示をするのだろう?」といぶかしく思われることも多いです。

仕事をしている人は今はもちろんですが、頭や眼が来年や5年先の中にいます。この程度の仕事で来年は経営を乗り切れるか?5年後の事業展開はどうなっているか?を常に考えてかつ行動します。だから今を労働・業務している人からは理解されないことが多いです。

「兵は詭道なり(戦争は騙し合いである)」です。スポーツもそうではないのでしょうか?事業も自分の手の内を事前に読まれてしまえば負けます。仕事も競争の中にいる限りはライバルに行動の手の内を読まれれば勝てません。仕事は来ません。

常に経営者は戦略なしでは会社は生き残れません。見せる部分と伏せておく部分、今の果実と5年後に得る果実等。だから仕事と労働・業務はイコールではありません。

仕事をする人、労働・業務をする人は会社には必要な人材です。困るのは仕事も労働・業務もしない人、大企業や役所に多いタイプです。じっと座っているだけで自分に労働・業務、責任が来ないようにブロックしている人。そのくせ、出世欲は強くて人の功績、実績を横取りする人。こんな人が中小企業にいると間違いなくその組織は潰れます。
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2021年10月27日

応援をよろしくお願い申し上げます

昨年の今頃はコロナ蔓延の危機の中、銀座のレストランエクセレントローカルがピンチに立ち、11月に閉店しました。それから1年、今度は東京都中央区八丁堀の当社本社内に食品加工室を開設しました。

元々、千葉県松戸市に食品加工室は持っていましたが、入っている建物が老朽化して、とてもHACCPに対応したものとは恥ずかしくて言えないレベルでした。

10年前頃に大家さんから空き家ばかりなので借りて欲しいとの要望で借りました。そのうちに2年毎の契約更改になんやかんや文句がついて家賃が吊り上がって来ました。そのうちに昨年の6月に1年後にここに物流センターを建設するので出て行くように言われました。

1年経ちましたしたが、誰も出て行っていません。コロナが蔓延して、その物流センター建設も暗礁に乗り上げているようです。出て行けといった大家さんは急に態度を変えましたが、こっちは出て行く準備をしているので予定通りに1年後に出ました。そして、新社屋移転と同時に食品加工場建設に入り、ようやく10月に完成しました。

みんなの喜びはひとしおです。レストラン撤退、松戸からの退出、新社屋に食品加工場建設は全部現社長の意向で行いましたが、この経営の意思決定は当社を大きく変えるでしょう。併せて鳥巣研二色の強い会社からの脱皮でもあります。

建設は私の知人の川原さんを社長に紹介したら、その通りに社長が川原さんにお願いしました。川原さんが施工の責任者をやってくれたのもよかった。素晴らしいものに出来上がっています。

撤退は攻撃よりも難しいです。戦国時代に最も優秀な武将は大将から殿(しんがり)軍を命ぜられます。秀吉の出世も信長の殿軍を務めてからです。

さて、この都会のビルの中の食品加工室ですが、そうざい製造業と菓子製造業さらに最近レトルト食品が増えたので新設された密封包装食品製造業も取得しました。東京都の保健所は千葉県もそうでしたが親切で前向きです。

この他に営業許可の要らない農産加工品(1次加工品)も製造できます。研究・商品開発スタッフの2人は喜んでいます。3階の我々スタッフルームから下りれば食品加工室なのですから。

来年、管理栄養士の免許も持った加工食品専攻の大学院卒の女子も新卒で入って来ます。また、社長がクラウドファンディング「CAMPFIRE」(https://camp-fire.jp/projects/view/491390?fbclid=IwAR3N8CErlsjH92MvVHmCKmE3_ji4U4vl-t5-V4Ms_dFrhne2zJKtz8f2Mr4)に手を挙げています。大いにみなさまの応援をよろしくお願い申し上げます。
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2021年10月26日

誠実とは真実を伝えること

この文章については誤解を招くという判断で削除しました。
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2021年10月25日

嫌なら来るなと言おう

トップの指示に従うというのは組織の鉄則です。組織というのはそれ自体がある目的のために行動しているので、構成メンバーはその組織に中で自分の役目を自覚して目的がうまく行くように責任を果たすことです。

しかし、この真っ当なことに対して、コロナ禍は世の中の仕組みを履き違えた人間も多く作り出しました。昨日、ずっと非常事態宣言で休業していたレストランが再開したので訪ねました。

3ヶ月間休んでいたと言っていました。その間、何をしていたの?と訪ねたら自分の料理を見直していましたとのこと。全ての料理の火入れ温度と時間を1℃ごとに変えながら料理の仕上がりを見ていたそうです。

ずいぶん未熟だったことに気づきましたとのこと。それは大いなる謙遜です。このシェフの料理を美味しい。そんな上達者でも自分の料理のさらなる上を研究しています。

そのお店にしばらくぶりにアポなしで行ったらそれでも入れてくれました。行った目的は久しぶりにシェフの料理を食べたかったのと現在仕事でやっている「スペルト小麦」のイタリア料理での使われ方を教授いただこうと思って。

シェフ一人とホールのバイトの子と2人でやっています。超忙しい中で私を調理カウンターの前に座らせて料理を作りながらスペルト小麦について教えてくれました。

ある二人連れの客がやって来て席に座りました。サーブがホールの子では間に合わなくなり、シェフが自らテーブルに持参したら、その客の女性の方がマスクをしていないと攻撃を始ました。

シェフはそれを詫びました。その二人はずっとマスクしたまま席についています。料理を口に運ぶ時、その都度マスクを耳の片方だけ外して口に放り込んでまたマスクします。その女性に支配されている相方の男もそれに従ってマスク片方外しの食べ方をしています。若者ならともかく40〜50歳代の人生の酸いも甘いもわかっているはずの世代が。興醒めです。

私はこの客の30分前から来店していました。その30分の間にシェフに5本以上の来店予約が入っていましたが、「コロナの状況でお店が密になるので」と丁重に断っていました。そのくらいコロナに気を遣っています。そのシェフに向かって。

私以外の他のお客様も大いに食べ大いにワインを飲んで楽しい食事をしているのに。この貧相な2人の行動が他の客も不愉快にしています。「郷に入らずんば郷に従え」そんなにコロナが嫌なら来店しなければいい。うちにこもってカップ麺でも食べていればよい。

ましてやこのレストランのトップであるシェフの行動にクレームをつけるなんて。セミナーでもアンケートに講師と受講者との距離やマスクの位置がよくないとか書く受講者がいます。

嬉しかったのはこのシェフがその後もマスクをしないで調理をしていたことです。「嫌なら来るな」という強い意思です。このシェフの作る料理は美味しいですよ。
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2021年10月24日

糸島の人間は糸島を殊更強調しない

現在、糸島市にある農事組合法人の仕事で赤米・黒米による中山間地域の農業所得を上げる事業をやっています。赤米・黒米の加工品を開発するということでかるかん饅頭を開発しています。その評価を二丈夕市秋の感謝祭でアンケート調査をしました。

この二丈夕市に来る度に来店者の年齢は高齢化していますが、30年以上も続いているのは週1回行われるこの夕市の固定的なファンがいるということです。以前に比べて孫連れのお客様が増えています。

糸島ブームです。糸島半島の糸島市と福岡市の市境を跨いで九州大学伊都キャンパスができ、医学部を除き、本格的に移転しました。その地は元は田んぼと畑です。そこに忽然と九大が出現しました。九大自体はもとよりそこに新しいビジネスチャンスが生まれ、住む人が増えています。

この新開地はどんな都市になるのか、楽しみです。九大伊都キャンパスはJR筑肥線からは遠く、バス運行は増えていますが、通学・通勤には大変不便な地域にあります。

その分、ここに住む人が増えるのは明らかです。その関連生活産業も大きな経済的な期待が持たれます。学園都市なのでアカデミックな研究機関や関連民間企業の進出も旺盛です。

糸島市街地もその恩恵は多く、移住者や新住民が増えています。それを糸島ブームなのでローカルテレビが特集を組み、放映します。見ていると東京等都市に住んでいて、大企業に勤めていた人が自然に恵まれてかつ都市機能を持つ糸島で起業している人が登場します。

大手企業のエリートサラリーマンの世界を捨てて糸島での田舎暮らしを始めた、あるいは会社の役員をやっていた人が移住して糸島で新生活を始めた等転身のシナリオばかりです。いわば糸島(田舎)を見下した上から目線の見方であり、都会でものにならなかった人間の逃避の物語です。

糸島には糸島のネイティブがいるのを忘れています。昨日は私の高校の同級生が引き継いで小さな旅館を経営している旅館に宿泊しました。同級生は小さな旅館で一組しか宿泊客を取りませんが、アットホームで心が和む経営をしています。

また、かって糸島一の高級料亭だったお店は和食料理のお店として営業しています。長い歴史を持っていますが現在は接待から個人やグループ客相手の和食店として生まれ変わり、若女将がお店を運営しています。取り立てて糸島産や糸島料理を強調せず全国の銘酒を置き、全国の美味しい食材で和食料理を提供していますが大繁盛です。

糸島を強調している糸島新住民の新ビジネスと糸島で長い歴史を持ち経営しているお店の両方の魅力が融合する糸島になれば糸島も一流になれます。
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2021年10月23日

稲の生産を続けることは正しい

米の価格が暴落しています。1町歩〜2町歩程度の田んぼを有する農家は既に50年頃前から兼業農家になっています。サラリーマンになったり、自宅で建設土木業を始めたりして生きてきました。

それでも土日や仕事の合間に農業をして田んぼを守って来ました。そのW収入で子供も大学までやり、そして大学まで行った子供達には農業は継がせないとして農家も核家族になりました。じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんによる3ちゃん農業です。

一家の大黒柱は給与所得や農業以外の事業収入が増えてくると段々と農作業から離れて行きます。しかし、それでも稲刈りは自分でやるということで短期間(土日等)に収穫ができるコンバイン等の共同使用を行う組合が集落単位で設立され、兼業農家が共同でコンバイン等を所有するようになります。

しかし、兼業農家はその稲刈り以外の農作業も億劫になると、稲刈りだけでなく、米作り全般の作業もやってほしいという農家の要望が増えます。それで稲刈り田おこし、苗づくり、代掻き(しろかき)、田植え、稲刈り、刈り取り、乾燥等の作業の農家の農作業全般を請け負う農事組合法人になります。

そして最近は小作人制度、つまり農事組合法人が耕す人のいない田んぼに利用権を設定して、田んぼそのものを管理するしくみが主になってきました。丸ごと委託です。それで受託者は地主(委託者)に一定の米かお金を支払う制度です。

耕す農家がいなくなった中でもこの米の価格暴落にどういう手を打つが農水省もJAも大変です。1つにはWCS(ホールクロップサイレージ)と呼ばれる家畜用の米作りがあります。

富裕国の台頭で食生活が肉の消費が増えると日本に畜産用の餌が入って来なくなる。家畜の餌も自国で生産するという発想です。現在、WCSの米を生産すると補助金で1反歩当たり8万円の収入を得ることができます。

人間が食べる米を生産すると1反歩12万円程度の収入です。これから生産資材のコストを引くと大体8万円程度の身入りです。どっちの用途の米を作るか?選択になります。また、国産の小麦や大豆の消費が旺盛になっており、その生産も考えられます。

また、国の交付金では田んぼの傾斜が急で1枚当たりの面積の狭いいわゆるハンディの多い中山間地域水田には中山間地域直接支払い制度があります。

さらに、田畑を食糧生産場所としてのみ見ないで洪水等災害防止機能、地下水をつくる機能、景観保持機能、癒し安らぎ機能、多様な生きもののすみかになる機能等と見る多面的機能支払い制度もあります。

こういった政策と照らし合いながら上手な農業経営ができないものか?
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2021年10月22日

腐るのがお菓子だよ

当社が移転して八丁堀の新社屋の1階と2階を食品加工場にします。食品加工で当社が一番必要な営業許可はそうざい製造業と最近新しく営業許可に加わった密封容器食品製造業です。いわゆるレトルト食品の製造許可です。

それに菓子製造業の許可があれば加工食品と菓子は製造できます。営業許可は取得できても製造技術がないと製造はできません。加工食品は当社にノウハウがありますが、菓子製造業はありません。

スイーツブームなのでお菓子の開発の依頼が当社にも多いです。プロが作るレベルは当社ではできません。そのためにはプロの菓子職人の指導を受けるしかありません。

そこで縁があって訪問したのが熊本県在住のパティスリーアイチローの松山さんです。当社が糸島市で行っている農水省事業で赤米・黒米のスイーツを商品開発していますがなかなかうまく行かないところがありました。

それで松山さんの指導を受けたら何なくクリアできました。そのお礼も兼ねて昨日訪問したら、昨日は赤米・黒米を入れて焼いたパンも食べさせてくれました。

以下は松山さんとの話です。修行時代にお師匠の口癖「腐るのがお菓子だよ」。要は食品添加物を使わない。だから松山さんの生クリームを使ったスイーツの賞味期限は1日です。

ベーキングパウダーだけは使用していますがもちろんアルミニウムフリーです。小麦粉は熊本産小麦で熊本県製粉会社の製造のもの、最近は地元の御船産小麦も積極的に使っています。

朝生(あさなま)と呼ばれる日持ちしない消費期限1日商品は人気です。みたらし団子、おはぎ、栗団子、金時まんじゅうです。これらは午前中のうちに売り切れてしまいます。

こういう商品は大手製パンメーカーの腐らないパンや和洋菓子とは全く異質のものです。大手が蔓延り、日本の加工食品の美味しさレベルがどんどん落ちています。

素材そのものが持つ味を消費者がわからなくなっています。消費者が食べている味は化学食品添加物や合成フレーバーの味です。日本がこれからどうなるのか?大手食品メーカーが日本人の体と味覚を壊しています。
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2021年10月21日

大企業がめんどくさくて嫌がることに挑戦

昨日もひなたMBAフードビジネス部門人材育成プログラムチャレンジコース4回目でした。私は14回コースですが私はファシリテーターとして全回登場です。昨日は加工実習2回目でレトルト商品とホットパック商品を実習しました。

レトルト商品は宮崎県の鶏肉を使用したチキンカレー、ホットパックは宮崎県の柑橘へべすポン酢です。このセミナーは定員が20名ですが、毎回増え、現在は30名近くが受講しています。30名の受講者を限られた時間で加工技術を教えるのは至難の技ですが当社開発担当者が2名と地元宮崎県フードアドバイザー3名の手を借りて行います。

それでも1回では無理なので2班に分かれます。その待機している1班に対して私が座学でしゃべります。昨日はレトルト商品とホットパック商品でしたが料理品とは違い、保存料を使用しないで一定期間、賞味期間を保有できる技術を教えることです。美味しさを保持したまま、いやむしろ増しながら菌(微生物)を死滅させる殺菌技術です。

でもこの技術を体得して商品を開発・製造しようとしても大企業と同じものを商品化したのでは販売力も知名度もない中小企業商品では売れません。どこに特長を出すかです。

その前にぶつかるのが包材ロットと製造キャパシティです。包材の発注ロットが大き過ぎて中小企業が発売計画している商品との噛み合わない、それに機械化を図ろうとすると1ロットの製造キャパが大き過ぎる機械ばかりでこれまた中小企業の製造単位に合わない。

最近はこの2つについては柔軟に対応する包材メーカーや機械メーカーが出現しているのでそういったリサーチも大事です。

そういったことを熱弁していたら、会場の隣の部屋で別のミーティングをしていたところまで聞こえたようでその人たちが会議後、私の話をのぞいて行きました。その中にごぼちで有名なデイリーマームの和田社長と長男の和田専務がいました。

お二人を招き入れたら最後まで私の話を聞いてくれました。最後に和田社長に少し話をしてもらいました。中小企業の商品開発のポイントは「大企業がめんどくさがること、嫌がることを実行することです」と明言しました。

ごぼちは同社が発売する前に大手15社が「ごぼうチップス」で商品開発し、発売していました。そこへの参入する時に「形状を手切りのごぼうの形」にしたことと「天然調味料だけで味付けし商品化した」ことだそうです。気が付いたら15社の全てが消え失せ、同社だけがオンリーワンで生き残っているそうです。
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2021年10月20日

現場で育てるのが一番早い

言い古された言葉にOJTとOff-JTがあります。前者は仕事を通して人材育成を図ること、後者は私のような外部コンサルタントを呼んで社内研修をすることです。後者でも中小企業は自前で研修をする予算がないので商工会等主催の研修会に参加することが多いです。

当社も社内勉強会を企画しますが、みんな忙しいと言って継続しません。当社のように全国にクライアントがあるとスタッフ全員が揃うのは月1度程度です。それに学んだ方がいいのはわかっていてもそれが今の業務に直結していないとなかなかスタッフも乗って来ません。

とは言っても若手の育成は急務です。私と社長以外はみんな若手です。高度な技術を要する研究開発のノウハウは私がかって在籍した会社の研究部、商品開発部にいた先輩達を定年後、当社スタッフとして在籍してもらい、若手を育ててもらいました。

若手と一緒に現場に行って育ててもらいました。現場に一緒に行くのが一番上達が早いです。いわゆるOJTです。そこで製造のノウハウや工業用レシピの作り方、殺菌方法等を教えてもらいました。

しかし、コンサル業務でも商品企画のようなマーケティング色彩の強い業務は私の専管事項であまり若手に伝授する機会がありませんでした。

一般的なマーケティング知識は教えられますが、感覚やひらめきを要する商品発想や、さらにはクライアントとのコミュニケーション、距離の置き方、分担等は感覚的やセンスの部分が大きく、なかなか教えようと思っても伝わるものではありません。

当社研究開発スタッフも70歳を超えましたが私もあと3年で70歳です。そこで今年度は私の業務は若手を引き連れて行き、徹底的に現場のOJTを行なっています。

私が現場に行き、課題を持ち帰って、スタッフに指示しても臨場感がなく責任感も湧きません、スタッフは答えに窮すると私に答えを求めてきます。

クライアントとの直接やりとりの場数が成長の源です。臨場感溢れる現場に連れて行き、担当者としてスタッフを紹介すると先方も次からスタッフに連絡をくれます。そうやってようやく現場担当者と当社スタッフのパイプができ始めました。

経営は決して余裕はありませんが、出張経費をケチって人材育成ができないよりも使うべきお金は使って若手を育てた方がクライアントの役に立つのではないか思っています。教育の場を現場に置いた方が成長が早いです。
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