2025年04月23日

苦境時こそ平時の行動ができるか

毎朝、トイレ掃除をしています。女子のトイレは女子が分担しています。男子トイレは私が専任でやっています。なぜ?昔々テレビでイエローハットの創業者がトイレの便器掃除をしているのを見て、経営者として大切なことだと思い、私もずっとやっています。

しかしトイレ掃除と会社の業績は全く関係ないようで会社の業績は今にも墜落寸前です。毎日、3つくらいトイレを掃除したらご利益が出るかも?

人間は人様を見倣うのは大変よいことです。模範になるような行動は学ぶべきです。しかし、人を羨(うらや)んだら卑(いや)しい心になります。

羨んだ時点で嫉妬という余計なエネルギーを使います。嫉妬は人間の命まで奪うほど強烈なエネルギーです。卑しい心の無用なエネルギーを使わないことです。

反発する、反乱することはいいことですがじっくり策を練って、機が熟するまで待つ必要があります。反乱することと嫉妬したり、羨むことは別の感情です。「人を妬(ねた)む心」はかえって犬死になります。グッと抑えて、抑えて、機が熟するのを待つ。

これまた昔話です。会社を懲戒解雇されて1年くらい浪人生活をしていました。ある人の紹介で次の県会議員に立ちたがっているのでお前、クルマの運転手をしろ、これから起業するにはそんな人脈が必要だと言うことでやることにしました。

横柄で人の気持ちの理解できないつまらん男と思っていましたが、1つだけ尊敬する点がありました。選挙カーで一日街頭演説をして事務所に戻ると夜になります。昼間は事務所を訪れる応援者のためにまかないやお茶出しのおばさんがこれまた無給で接客します。

我々が戻る時間は夜ですが候補者と私が夕食を選挙事務所で食べるので必ず一人は待っていて温かいみそ汁と出して、それをするとさっと帰ります。

候補者と2人だけで冷めた選挙事務所の不味い夕食を食べます。候補者も私も疲れ切っています。とても食欲がありません。なのにその候補者が実にうまそうに今日の反省をしながらパクパクと平らげます。ご飯も3杯くらいぺろっと食べます。

この姿を見た時に私はこの男はそれなりの人物だとわかりました。ただし選挙民はそこまで見抜けなかったようで立候補者4名の3位で惨敗でしたがあの飯の食べ方は今でも目に焼きついています。苦境の時こそ平時の行動ができるか?まさにそこに尽きます。
posted by tk at 08:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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