加工食品をずっとやっています。なぜ好きか?1.幼い頃おばあちゃんの加工食品づくりの重要なる?手であったから。2.さらに食品メーカーに入社して本社で商品企画開発をやっていたから。
1と2は何も関連性はありません.偶然です。でも好きです。自炊していますが料理も好きです。加工品づくりと料理はどっちが難しいか?私は料理です。なぜなら加工品は最初から作るもの開発するものを決めていますが、料理は材料を見て何を作るか即座に決めなければなりません。
加工品と料理の違いは日持ちするかどうか?の違いです。そのためには保存料という食品添加物がありますがそれの出現は化学が食べ物の世界に入って来てからです。
古典的な加工品づくりで浮かぶのは我が国というか年少の頃の我が家では梅干し、らっきょのような漬物、餅・おはぎ・よもぎ餅等米食品、干し柿、もっと深まると味噌づくり等です。
農産物や作った料理品を長持ちさせる保存の知恵から始まっています。始まったのは?1000年前?とんでもない数百年前、あるいはそれ以上前かも知れません。
人工保存料を使わずに日持ちさせる技術が加工食品業界ではたくさん使われています。そこには科学的な根拠があります。一番大きいポイントは食中毒等の原因の細菌が「悪さ」させないことです。
例えば漬物が日持ちするのは浸透圧と水分活性の技法を活用して微生物が増加しないようにしています。酢の物やドレッシングはpH調整といって食酢を使用することでpHを下げ、商品を酸性にすることで微生物の増殖を抑えています。
レトルト食品は密封容器の中で微生物(ボツリヌス菌)を死滅させる高圧高熱殺菌で日持ちを可能にしています。ジャム等はpHと熱殺菌で日持ちさせています。
これからこういった今までは大企業のノウハウ・技術だったものを農産加工・小ロット食品製造技術を公開し、やりたい人に教え、さらに多くの人達が実践するようになれば、フードロスもなくなるし、食品添加物まみれのもの、さらに不味くて高いものを食べなくて済みます。
それに何より自分で自分の食べたい加工食品を自分で作れるようになります。さらにはその原料・材料も自分で栽培します。これが人類がたどり着いた究極の幸せです。
2025年03月19日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック