2023年02月08日

成長とは自分の新陳代謝

そう思いたくないですが過去の体験や経験がこれからの決断や一歩を邪魔しています。

仕事をするということは結果を出さなければいけない、そのための準備、コミュニケーションツール等知識の収集や整理、そしてそれから結論の導きといった風に膨大な知識と経験の集積とその活用・具現化と考えがちです。

経験の足し算、掛け算、複雑化、精度等相当のエネルギーを必要とします。だから新規の仕事にはみんな取り掛かりに時間がかかります。尻が重くなります。逆に言うと過去の知識と体験が邪魔をします。

逆のやり方があるような気がします。現状持っている情報やデータの廃棄から始めること。掃除から始める。頭も空っぽにする。今までのノウハウの蓄積を全部捨てる。

何かを得る膨大なエネルギーよりも捨てた方が精神的は楽になります。まず捨てる。廃棄は快であり、排便はエクスタシーです。脳みそが新しい配分に集中できます。

何か重大な仕事にかかる時は情報の収集よりも今持っている情報の廃棄からやると気持ちよく動き出します。

でも捨てることは優先順位がつけられないと捨てられない。捨てるための納得と戦略的シナリオが必要です。何を捨て、何を取るかがまさに戦略です。捨てるべく準備をしているとその道筋で新たな発想が湧いてきます。

行動はまず自分を身軽にすることから始めた方がよいです。空手も引き手からですかね?攻撃、攻めはまず捨てる・引くの流れのプロセス上に沿っていると思います。捨てる・引くエネルギーの反転で攻撃の戦略ができる気がします。

当社の仕事は1年仕事がほとんどです。いったん3月に無になります。ゼロになります。そこから今年度の仕事を得て行きます。しかし、昨年の過去の仕事で得たノウハウは体の一部になって肉となって身についています。1年経てば倍加します、2年経てば3倍化します。

成長とは蓄積ではなく、自分の中の新陳代謝です。それが齢を重ねると捨てるのが恐い、ずっと握り締めて自分を身動き取れなくしています。災難が来た時も身軽であればいつでも逃げられるのにあるいは立ち向かえるのにわざわざ自分の役にも立たない過去の実績と知識ががんじがらめにしています。

過去が将来を邪魔している。年寄りになってそう思いたくないけどそれはやっぱり当たっているような気がしています。



posted by tk at 06:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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