2022年07月08日

生き残りは入口と出口の共闘

コンビニに客が入っていません。??理由はわかりませんがコンビニをたくさんつくり過ぎて1店舗の売上高は減少しています。それにセルフ支払い、包装袋の有料化になって、客にお金の支払いも袋詰めも同時にやらせている無謀な方式がコンビニのクビを締めています。近々に消滅する業態です。

昨日は愛知県の食品スーパーU社を訪ねました。入り口から度肝を抜かれました。入ると箱陳(ハコチン)の商品が左右に並び、ずっと奥まで続きます。大陳特売商品はたいていが大手食品メーカーのNB(ナショナルブランド)の特売品です。

このお店は並んでいるのは地域食品メーカーのしかも地域特産性のある商品です。よくこの商品とメーカーを発掘して常時販売できるようにしたなと感心します。このお店には優れたLB(ローカルブランド)商品が溢れています。

青果売り場のキャベツは大陳を超えて天井まで届きそうなくらいのキャベツの山です。これを鮮度の高いうちに売り切るのだからそれはそれは凄いの一語に尽きます。

鮮魚売り場では八角(はっかく)を販売しています。北海道で多く水揚げされ、北海道でしか食べない魚を販売し、ウニは生きたままの殻付きウニです。精肉は私の文章力では伝えきれないくらいの迫力のある売り方をしています。

加工食品売り場は即席麺売り場はカップニュードルやどん兵衛はありません。地域で生き残っているローカルブランドの即席麺ばかりです。ドレッシング売り場もキューピー深煎りドレッシングがない、そういえばほんだしもありません。

味の素マヨネーズは箱陳されていますが、商品が前を向いていなくて横を向いたまま並んでいるのには笑ってしまいました。それなのに味の素コンソメやチキンコンソメはしっかりとほぼ全アイテムを販売しています。

このお店のコンサルをしているのは私と同業の中小企業診断士です。私より年下ですが資格を取得したのは私よりも早いので先輩です。大学の後輩で、当時この先生が勤務していた会社も同じ業界の調味料会社です。

嬉しかったのはこの先生と私はまったく同じことを考えていることです。それを先生は出口で実行している、それを私は入り口で実行しています。そしてこの30年で我々が信念を持ってやって来た方向にスーパーも量販店も動いています。

しかし、我々の闘いはこれからです。先生はまだ50歳代なのがうらやましい。



posted by tk at 08:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも参考にさせていただいております。
愛知県在住です。もしよろしければ、どちら様のスーパーか教えていただけませんか?
Posted by スーパーで働いています at 2022年07月08日 20:42
ウオダイPLUS+さんです。
Posted by 鳥巣研二 at 2022年07月09日 07:17
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