2021年09月10日

業務工程表が作戦遂行表

一般的にメーカーマーケティングというのは商品を開発してそれを販売することです。ただそれだけです。「ただそれだけ」を難しい学問にしたのは学者と大企業です。

昔はクラフトマン(職人)がモノをつくっていました。それを大量生産、大量販売で機械がつくるようになり、価格も安くなり、金持ちも貧乏人も大衆全員が所有できるようになりました。現在のマーケティングとは「大衆化マーケティング」です。

一方で希少性や不自由さ、制約、不足でモノをつくるマーケティングも少しずつですが見直されてきました。当社のマーケティング業務はどっちかというとこっちです。

大衆化マーケティングとどう違うのか?基本的には同じですが、原料と売り方が違います。つくり方も違います。じゃあまったく違うじゃないか。そう言われれば違いますね。これ以上書くと私の講釈は学者先生よりも長くなるのでしません。いずれ本で書く日は近いと思います。

「制約」のマーケティングの仕事が増えて来ました。「小さな魅力」に着目する生活者が増えて来たからでしょう。あるいは工業製品に飽き飽きしている人が増えているからでしょうか?今年度はそういった小さな魅力を商品開発して発売する仕事を多く、受注しています。

ではそのマーケティング手法は大衆商品、大量販売商品を開発するのと違うかというと同じです。

最近、その手順を当社若手に教えています。まず、工程表(発売までのスケジュール表)を作ります。最近はデータ化で紙を使いませんが、私はA−3か、Bー4の大きな紙1枚にまとめます(この工程表を頭の中にしまっているので意思疎通のトラブルが起きます)。

縦軸にやらなければならない業務を項目ごとに書きます。横軸には完了までのタイムスケジュールを書きます。その場合、仕事ですから納品日が決まっています。3月中旬だとすれば1ヶ月余裕を持って2月中旬にします。

縦軸の項目ごと業務に沿ってこの業務はいつまでといった期限を表わす矢印を引っ張り、その下に1つ1つの具体的な業務を書き込み、完成までの工程図を作ります。これが書けるようになればマーケッターや商品企画者と呼ばれる人は一人前です。

途中、いろんな障害が起きます。そこで中断と業務はストップします。そんな場合は横軸項目の他の業務を進めたりしながら、全体がストップしないように心がけます。他の業務をやっているうちに業務は関連しているので中断している業務項目も動き出したりします。

何もスケジュールの日程の前からやる必要もありません。後ろからやるのもよいです。ある場合は片付けやすいものからやるのも手です。要は大きな流れを止めないことです。そして期日までに仕事を完了すればよいのです。

書き込んだ各業務項目はやっているうちに修正加筆してびっしり書き込まれるようになるとその仕事は進んでいると言えます。そして終了した業務には終了の印を付けます。

また、始めに業務を書き込む時にその協力者やパートナーの顔が浮かべばベストです。その人とコミュニケーションをよくして、力を借りながら進めればよいのです。そうやって工程表を肌身離さず持ってそれを場合によっては修正しながら発売までこぎつけたものは本当のマーケッターです。




posted by tk at 07:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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