2021年08月21日

人様が喜んでくれる、これが商売


宮崎県の加工食品開発支援の最前線で活躍していた方が定年後、現役時代は商品開発の技術向上に力を注いだけど、今になって感じるのは「企業は人なりですね」とおっしゃる。私と企業訪問している当社スタッフが「会社はマーケティングよりも人ですね、特に経営者の」と言います。

私も同感です。100冊のマーケティング本や競争戦略本を読むよりも人間論、例えば言志四録、新約聖書、中村天風本、あるいは戦国策、政略論・君主論、武士道、葉隠、自警録、風姿花伝のような本を読んだ方が経営の役に立つと思います。人の動かし方、人の心の法則がよくわかります。

経営者とはお客様の気持ち、従業員の気持ち、仕入れ先の気持ちを汲んでみんなに利益、メリットがあるようにするのが仕事です。特に商売は人の気持ちを快にすることです。喜んでもらい、感激してもらうことです。

昨日、訪問した社長は大阪から奥さんの実家のある宮崎にやって来て家業の麺製造を引き継ぎました。地元の飲食店とスーパーがお得意さんです。売り上げを上げようと思って新規開拓しても他社と同じ品質の麺なので低価格を求めれらます。

ある日、米屋がこれで麺を作ったらと米粉を持って来ましたが米で作った麺など美味しくないと無視しました。ところが、子供の親から子供がグルテンアレルギーで苦しんでいると聞かされて、じゃあ米粉で麺を作ってみるかと試みます。

でもすぐぶつぶつ切れるし、喉ごしのいいつるつる感のいいのができません。やっているうちにハマってしまって研究を重ねて小麦原料の麺と遜色のないものができるようになりました。そしてその子供の親に持参したら親は大変喜んでくれました。

しかし、当時、国内では米粉麺のマーケットがそんなにありません。そこで香港に眼をつけます。東南アジアはビーフンやフォーの米粉食文化があります。現地には安い米粉麺がたくさんあります。この値段で売れるのか?と不安もよぎりました。

しかし、よく観察していると日本のうどんが大人気です。では米粉麺でうどんのつるつるなめらかさの食感を提案したらと思い、当地でのイベントや商談会に出したら、これがヒットします。現地のお客様が大喜びで買ってくれます。

会社に米粉麺専用ラインを作ったら製造スタッフも活気付き、喜んで米粉麺の製造に従事します。たれ・スープ会社も喜んで積極的に米粉麺に合せた食品添加物抜きのスープを作ってくれます。マーケットは新たに創った方がみんな幸せになれると言います。
posted by tk at 06:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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