2021年08月19日

食と農も世界標準の時代に

6次産業化が国の政策になってから10年以上が過ぎました。当時の農家の農産物を農家が加工して自分で販売するしくみです。成功したところも多くあり、6次化の経営手法は食と農業界に定着しました。

マーケティング手法としては6次化の推進者である私にとっては悔やむ点も少なからずあります。6次化セミナーの販路開拓講師に大手流通のバイヤーを引き入れたことでです。6次化した農家の販売先としてコンビニやスーパーがあると誤解させてしまった点です。

結果、加工食品の「国産原料使用」だけが一人歩きしています。国産原料の争奪戦が行われています。ではその分、高く買うかというと原料調達者も消費者も「少しだけ高く」です。これでは農家の経営は一向によくならない。

でも最近、この国産原料に「世界スタンダード」基準が入って来ました。日本から起こったのではなく、海外から新しい物差しが入ってきました。世界スタンダードの品質保証です。つまりGAPで生産された農産物か、あるいはHACCP方式で製造された加工食品かさらにはISO基準、ハラル証明ができるか等です。

農産物や加工食品を海外に輸出している八百屋「青果物商」があります。香港から始まり、ドバイにも輸出しています。この京都の青果物販売商を訪問した時にドバイにマンゴーを出荷しているという話があったので有機栽培マンゴーの宮古島の「楽園の果実」を紹介したら、話はとんとん拍子に進みました。紹介した私も感謝されました。

また、翌日、佐賀県基山町で知り合った大阪市内の社会福祉法人を訪ねました。ここは老人向け施設です。ここで人生の最終コーナーを過ごす入居老人ために食事のレベルアップを経営の最優先にしています。

食材は有機栽培か無農薬栽培、一部は低農薬栽培、加工食品はできる限り食品添加物不使用です。社長が中心となってこれらの食材を探しています。ここの仙台事業所のお米を本社のある大阪から送っており、できれば米どころ宮城の無農薬栽培米を使いたいと相談を受けました。

早速、有機栽培ひとめぼれ「ふゆみずたんぼ」を紹介しました。ラムサール条約指定の湿地蕪栗沼で栽培している米です。生産者組合の農家西澤さんに電話したら二つ返事で試食分サンプル10kgを送ってもらうことになりました。

世の中は変化しています。栽培方法と品質を評価してそれに見合った価格で購入する業界が確実に増えています。量販店やその仕入れ先のJAとは違う世界が大きく成長しているのは嬉しいことです。



posted by tk at 07:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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