2021年06月30日

争いも平和も繁栄も生命線は水

昨日は福岡県柳川市のうなぎの江口商店を訪ねました。2月に福岡市の高質スーパーに食品を納品している会社が企画した商談会で話が合いました。社長と初対面から話が合って、ようやく昨日訪問できました。

柳川といえば筑後川が有明海に流れ込む河口域にあります。福岡県でも柳川藩は立花宗茂を始祖として歴史的にも有名です。柳川城の堀は川下りの観光で有名です。水郷柳川とも言います。今での中心部の家々は川で行き来できるようなつくりになっています。ここでは道とは堀、堀が生活路です。

始祖の立花宗重は治水の天才を言われ、この無田・牟田(ムタ)と呼ばれていた湿地地帯を大水田地帯に変えます。アフガニスタンを支援していた故中村医師はアフガニスタンを緑に変える治水はこの立花宗茂の技術を模しています。

江口商店はアンギラジャポニカと呼ばれる純国産品種のうなぎしか扱いません。業界の異端児でしたが、異端児も長く続けると認知され、いいお客様や得意先がついています。やはり鰻もポイントは水だそうで江口商店が使用する地下水でミネラル豊富で餌はなくても2年間はうなぎが元気に生きているそうです。

それから故郷糸島に向かいました。福吉の二丈赤米産直センターの吉住家は一家総出で田植えをしていました。苗(苗床)を作っている水田が約2反歩あります。赤米黒米の苗を育てて、一定の大きさになるとそれを苗床箱ごと乗用田植機に積んで植える田んぼまで運び、そのまま田植え機を水田に入れて田植えをします。

5条植えと言って苗床箱が5列並んでおり、自動的に田植えしてくれます。こんな中山間地域でも5条植えが主流で機械化は恐るべき浸透をしています。田植え機の価格はクボタ製で500万円だそうです。機械を買うために農業をしている、それでも機械を所有する農家は少数です。ほとんどが田植え機やコンバインを所有する農家に生産委託しています。生産委託というよりも田んぼ自体を貸しています。

ここでも水が生命線です。水利権という言葉が今でも生きています。ここは上流の川の水と一部は昔、堤と呼んでいた貯水池の水を利用しています。我が家もかっては農家でした。

田植えの時期になると集落の担当者からいつ、何時に堤を開門すると連絡が入ります。すると親父が田んぼに行き、田んぼの畦の一角の小さな堰を空けます。するとものすごい勢いで水が一斉に田に流れ込み、その地域一面が水田になります。その時に農家は一気に活気づきます。これは米農家育ちでしかわからない興奮、勢いです。

現在、「水田と前方後円墳」という本を読んでいます。歴史上、忽然と現れる奈良県桜井地域の巨大前方後円墳は王権の誇示ですが実は周りの池(堀)は稲作のための貯水池だったという説です。この巨大貯水池ができたために稲が増産化できるようになり、天皇家が生まれ、王権が確立されて行ったという説です。私は正しいと思います。治水とは治世です。



posted by tk at 07:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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