「タイミングを逃す」、「時を逸する」とすべてがだめになります。例えば、結婚の約束をした男女がいるとします。男の親に許しを乞うと家庭の諸事情があるので1年待てということで、1年待ちました。するとまた男の親は煮え切らない態度でもうちょっと待てと言います。1年経ってもこの男の親は何年たっても「もうちょっと待て」に終始します。
その時に、女の前に「君が好きです。お金は持っていないけど、一生懸命働いて幸せにします。今すぐ結婚してください」という男が現れたとします。女はどうするか?ためらわずその男と結婚します。それが正解です。
人生に「ちょっと待て」はあり得ません。親が反対するなら、待たせている女を連れて駆け落ちすればよい。その度胸もない。女もこんなつまらん男と一緒になっても幸せになれないとわかります。
後藤新平が「3流の人間は金を残し、2流の人間は名を残し、1流の人間は人を残す」と言ったそうですが、けだし名言です。リーダーの仕事は次の人材の育成です。人材の育成に「ちょっと待て」はあり得ません。
新製品開発とは新製品を開発できる人材を育てることことです。農業もそうです。自分の2本の足で立って農業経営できる農業経営者を育てることです。
それがどういう形なのか?誰にもわからない。そういった中でそれに果敢に挑戦している人間をバックアップすることが世の中の大人の仕事です。
私も次の農と食はおぼろげなくは見えるけど明確にはわかりません。だから。拙著「農と食ビジネスへの転身」の中でその萌芽となる参考になる人々を書きました。
人は「食と農+アルファ」というけど、私は「beyond食と農」です。ここに新しい農と食がある気がします。まさに「時は今」です。世の中は調整のためにあるのではありません。チャレンジするためにあるのです。
2021年03月04日
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