昨日は3年目を迎えるひなたMBA(フードビジネス部門)のキックオフセミナーでした。タイトルは「宮崎のフードビジネスを新たな時代を導く」でした。新型コロナ対策を考慮して会場受講とオンライン受講の両立で行いました。思ったよりも会場受講者が多く、コロナ禍に負けない迫力のあるセミナーになりました。
4講師もコロナ禍の影響とそれを乗り越えるための話をしてくれました。現在、コロナコロナの中でこれだけ具体的にWITHコロナ、AFTERコロナのフードビジネスの指針を示したセミナーはないと思えるほど中身の濃いものになりました。
トリゼンフーズの河津会長はタテ型経営で養鶏から鶏肉販売、鶏肉加工さらには鶏の水炊き料理店も経営しています。タテ型経営が強みだったのが禍して一挙に経営苦境に直面したことからその脱却策を具体的に喋りました。特に料理店の撤退の決断と速さは恐れ入りました。
今後は海に目を向け、海がきれいになり過ぎて養分がなくなり、あさりもカキも育たなくなっている現状で餌になるプランクトンを増やすために鶏糞から開発した発酵バイオエキスを生かしたSDGsビジネスを話しました。
全農チーフードビジネオフィサーの戸井講師はかって大手流通業の経営者でもありましたが、その経験からWITHコロナ、AFTERコロナの食の消費傾向とそれに対応するフードビジネスのポイントを話しました。
また、全農の立場から規格に縛られて規格外ということで需要がない農産物の活用によって成功した商品開発についても具体的に説明してくれました。
佐藤農林中金信託顧問は元農水省の高官ですが、とにかく生き抜くために国の補助金や金融機関の融資を徹底的に調べて活用できるものは徹底的に活用して生き延びるようにと話しました。
また、これからはブラックが作った商品は売れない、製造に関係する人、またそれを使う人の全てがハッピーにならないければならないSDGsの必要性とその目指すところはおふくろの味であると語りました。
宮崎県職員で長く商品開発部門を担って来た柚木崎さんは2つの宮崎初ヒット商品を例に取りながら、無添加食品の成功例と捨てる部分例えば皮をどう活かすか?その場合、そのかんきつが無農薬栽培でないと皮は使えないといった具体的な話をしてくれました。
2020年10月11日
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