2019年11月07日

ついに来年は新工場建設、おめでとう

昨日、念願叶って岡山県のあるハムソーセージメーカーを訪ねました。9年前ごろから当社が岡山県6次化サポートセンター主催のセミナーを行なっていますが、創業者の社長は第1回目の受講者でした。

この会社を訪問して工場見学と社長の考えを知りたいと思っていましたが、何と9年の歳月がかかりました。しかも私が社長にアポを入れたのは9月です。2ヶ月待ちで会えました。

当時は創業から10年を過ぎた頃で社長も悪戦苦闘していました。薬剤師で34歳まで薬の大手取り扱い企業にいましたが、「もう白い粉を扱うのは飽きた」と独立しました。会社名は(株)薫製倶楽部でハムソーセージは製造していませんでした。主力商品は卵、魚、チーズ、畜肉のくんせいでした。

それを近くの観光公園で土日祭日イベントで販売していました。この観光公園が廃止され、そこでこのままでは会社が潰れると思ってハムソーセージの製造に入りました。ハムソーセージを製造するには社内に獣医師のような食品衛生管理者を設置しなければなりません。薬剤師は登録すれば自動的に食品衛生管理者になれます。

しかし、ハムソーセージを製造しても売るところがありません。社長は道の駅や農産物直売所に目をつけ、販売します。農産物直売所は店舗配送、売れ残り引き取り等が必要ですが、支払う販売マージンは15〜20%程度で済みます。やがてこの販売手法を岡山県内の食品スーパーに適用して行きます。

大手のハムソーメーカーはセンター納品あるいは店舗納品まではしますが、売り場まで納品して、陳列、アイテム管理まではしません。それを行うことを前提に中小規模のスーパーの社長と交渉して、口座を開設して、直取引を増やして行きます。軽自動車1台確保して自ら売り場まで配送する、店舗担当者とのコミュニケーションができる。これが大きな強みになります。

岡山県で定着してから、東京開催のスーパーマーケットトレードショーに出展するようになり、徐々に全国展開して行きます。その場合は店舗配送はできないので宅配便で1ロットの量と最低取引額を決めて送ります。

商品は食品添加物不使用、特定原料7品目不使用です。前者は特に発色剤、後者は結着剤だそうです。例えば結着するためには乳、小麦を使いますが、この会社は使用しません。食品添加物の結着剤も使用しません。それで決着する製造方法を持っています。

発色剤も不使用です。肉の色の退色を防ぐためと食中毒菌(ボツリヌス菌)対策ために入れますが、これまたこの会社は入れなくてもよい製造方法を確立しています。それはかって燻製を作っていたことで得たノウハウだそうです。この会社のパンフレットに他社製品と違う製造方法で加熱工程を「ゆっくり焼く」とかいてあるのがまさにそれだそうです。

スーパーで販売する場合のポイントはスーパーの値ごろ価格があり、小売価格はそのゾーンに入れることだそうです。その分、容量が少なくなるのはむしろ一人暮らしが増えている現在はウエルカムだそうです。もう1つはパッケージを印刷包材・印刷容器にすることだそうです。シール貼りは直売所ではオーケーですが、スーパーではお客様に違和感があるそうです。

スタッフ4名全員セミナーに全回出席して、私の講義を聞いています。まさにエクセレントローカルの実行者です。早島駅の前についに来年100坪の新工場ができるそうです。おめでとう。
posted by tk at 07:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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