昨日は北海道士幌町の資源調査の3日目でした。1軒目はきくや旅館です。ご主人の後藤さんは畜肉加工業の営業許可を持っておりスモークしたチキン・ポーク・ビーフを販売しています(写真上左)。きくや旅館は先代が戦後、千歳に駐留する米軍(進駐軍)が置いていった七面鳥の繁殖に成功して七面鳥料理を出していましたが改正食鳥法施行以来自家調理ができなくなり現在は仕入れてそれをスモーク加工して販売しています。また近くで釣ってきた魚もスモークにします。写真上右はひめますの燻製です。
2軒目は道の駅・ピア21しほろに行きました。レストランと物産店がありますが人気はレストランです。士幌牛の剣先ステーキが大人気です。剣先は先の尖ったスコップのことでそれを鉄板に見立ててその上でステーキを焼いてそのままお客様に出します。北海道の開拓時代を彷彿させます。また写真した左は士幌牛フレッシュバーガーです。士幌牛100%パテの美味しかったこと、また新鮮朝採りレタス・トマトも感激です。写真下右はスープカレーです。その野菜たっぷりのボリュームにびっくりです。スローフードはヘルシーフードでもなければダイエットフードでもありません。地域で採れた食材を地域の食べ方で食べる料理です。そういった意味では剣先ステーキを始めこれらのメニューはスローフードそのものです。
3日間、士幌町で資源調査をしました。士幌町にはJA士幌町があり日本のJA(農協)の鑑(かがみ)と言われています。メシの食える農業経営を実現した地域で今でも町内農家所得は我が国平均農業所得ではダントツです。町内には士幌町とJAの食品加工研修所があり、農家のみならず町民全てに開放されています。加工品製造でも恵まれた環境にあります。しかしそこで農家が作る加工品は自家消費が前提で営利販売できません。ですから道の駅や観光施設に行っても他の地域のように農家のおかあさんや特産品加工グループが作った特産品が販売されていません。
きくや旅館のスモーク品は例外中の例外です。なぜならきくや旅館は農家ではないのと士幌町とJAの食品加工研修所ができる前から自前の加工施設を持っていたので独自の特産品開発を展開しています。しかし道の駅や観光施設で一般的に販売されているのはJA士幌町の製造・販売特産品と士幌町外のおみやげ業者の加工品ばかりです。素朴に「なぜ」と思います。せっかく士幌町とJAの食品加工研修所で特産品製造を学んだのなら普通なら起業するはずです。まさかJA士幌町が農家に圧力をかけて独自の特産品開発をやらせないわけではないでしょうが全く不可解な現象です。
2009年06月28日
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