昨日は鹿児島県西之表市にやってきました。西之表市と言っても誰もわかりません。日本最初の鉄砲伝来の地「種子島」の中心都市です。一昨日から関東は気温が上昇して強風になりいやな予感がしました。とにかく私の体をちゃんと種子島に上陸させなければと言うことばかりを考えていました。最後は天任せですが。午前8時に羽田を飛び立つ飛行機は午前9時55分に鹿児島空港に着く予定でしたが15分遅れて午前10時10分に着きました。いわゆる常態化している羽田空港の混雑遅延です。10時20分に高速バスに乗り鹿児島中央駅に着いたのが午前11時です。そこからタクシーに乗って種子島行きの高速艇が出る「南埠頭」に着いたのは午前11時10分です。高速艇「ロケット」(上左)は午前11時30分発ですのでこれで何とかなったとほっとしました。
と思いきやチケット売場で海が荒れているため15分出発が遅れるとのこと、次は点検整備でさらに15分遅れ、結局船が出たのは30分遅れで正午でした。種子島に着いたのは午後1時半です。出迎えてくれた「西之表市地域雇用創造促進協議会」の事業推進員の榎本さんと会った時はほっとしました。とにかく自分の体を種子島に持って来れました。誰にも迷惑をかけずに済みました。
セミナーは「新規事業分野支援事業」の一環で行われました。テーマは「農商工連携による地域活性化」で年末にもかかわらず約15名の方々が集まりました。写真上左のように種子島の元気なおかあさんたちもちゃんと来てくれました。聞いている人の眼を見ていると真剣さはわかりますが種子島も真剣勝負でした。聞いている人達はほぼ全員が熱心にメモを取っていました。
夕方から有志で歓迎会を開いてくれました。写真下左前部は芋焼酎のルーツ種子島内でもっとも人気のある芋焼酎「島甘露」です。一口飲めば価値がわかります。これが芋焼酎です。さつまいもの香りと風味が口の中に広がります。芋は何と種子島産黄金千貫(こがねせんがん)・白豊(しろゆたか)100%です。最近は「安納(あんのう)いも」がブームになり安納いも100%の焼酎「しま茜」も飲みましたがこれもいけます。
「甘露」5合ビンは種子島内で普通の焼酎価格960円で買えます。鹿児島本土や東京から引きが強いそうですが醸造元高崎酒造鰍ェ地元優先という姿勢を貫いており原則種子島に来なければ飲めない芋焼酎です。ここに特産品開発の原点と言うか答えの全てがありますね。ブームに乗ったいわゆる「プレミアム焼酎」の末路と重ね合わせるとなおさらよくわかります。
写真下左に写っているのが西之表市商工会の杉会長です。創業で会社を興した杉会長は話がきわめてわかりやすく種子島の産業おこし・特産品開発による雇用おこしに明確な考えを持っています。自分の言葉でビジョンを語れる全国でも数少ない商工会長の一人だと思います。
写真下右がかっての会社の先輩で現在西之表市副市長種子島秀洲(ひでくに)氏です。れっきとした当地を治めた種子島氏の末裔です。56歳で味の素を辞めて郷里に戻り地域おこしのNPO法人を設立して活動していましたが行政に乞われて副市長に就任しています。
昨夜も出席してくれた西之表市農林水産課の後庵(ごあん)参事が特産開発担当になってどう進めるか困って拙著「加工特産品開発読本」を買って読んでいたら種子島副市長と私の経歴が重なるので私を知っているかどうか聞いたら「知ってるも何も昔一緒に仕事していた」と言う答えが返ってきたのが昨日のセミナーにつながったわけです。その話から私が昨日種子島入りするまでに3年近くの歳月を要しました。いくらかっての会社の同僚であっても今は立場が違い、まして行政の仕事で私を呼んでくれるのにはこれだけの手間と時間がかかるのです。
2008年12月23日
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