2008年08月08日

水産物の輸出が増えている

一昨日の全漁連の産地工場会での話の続きですが最近は輸出が増えているようです。国内は需要減なのにアメリカ・EU・アフリカ等の引き合いが強いようです。世界的なシーフードブームです。規格がうるさくて買い叩くばかりの国内量販店に嫌気がさしているので海外に活路を見いだそうと言う機運が高まっています。
またある鹿児島県の漁協の幹部の話です。この漁協は日本一の「ぶり」の養殖産地です。価格が下落するのは需要以上に供給過多だからと認識して組合でぶり養殖の減産に入ったそうです。組合員に生産コスト割れで出荷するのは止めようと呼びかけます。組合員から減産すると運転資金が枯渇すると言った反対が多く上がりましたがその間の借り入れ等の金融支援は組合が行うことで意志統一を図り4年前から実施して昨年あたりから漁価が上がり始めたそうです。
昨日は鳥取県日南町にうかがいました。日南トマト加工(株)の内田社長と話することができました。今が収穫の最盛期です。標高500m以上の高地で栽培されており「日南高原トマト」で地元米子市を中心に人気があります。写真上左の白いハウスがトマト畑です。商工会で試食をしてみました。写真上右の左側が完熟「麗夏」で右側が「桃太郎」です。「麗夏」は身が固く、酸味の切れ味が抜群です。「桃太郎」は有名品種で珍しくありませんがここでは標高が高く昼夜の温度差でおいしいトマトができるようです。写真下左・右でカットしたトマトを試食しているところです。総生産量のから約3割出る規格外品の利用で日南トマト加工(株)を設立しトマトジュースを製造していますが隣の島根県の百貨店に出荷されて人気の商品になっています。
その後はいよいよ本年発売する「日南海藻米」の件で福田さんが会いに来ました。「日南海藻米」は日野川の河口にある境港の内海の海藻を土壌にして日南町で植えた米です。販売方法を福田さんと一緒に考えました。
日南高原トマトハウス1.jpgトマト丸.jpgトマトカット品.jpg試食会.jpg
posted by tk at 04:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
毎日鳥巣さんの記事を読むのが楽しみの一つになっています。(毎日欠かさず更新されるというのはすごいことです。)

本日の記事についてですが、国内で買い叩かれるより国外に水産物を輸出するという考えは結構だと思います。
しかし、成魚を輸出ししっかり価格をとるというのならいいのですが、大量廉価販売だと資源の枯渇が心配されます。
実際アフリカや中国に出荷する鯖は幼魚です。品質を高めて、高く売れる水産業を目標とするべきではないでしょうか。
九州の養殖鰤生産調整の事例をご紹介くださっていますが、NZやカナダで既に行っているように天然水産物も自主的な漁獲規制を設ける時代になったような気がします。MSCといって資源管理をやっている魚という認証がありまして、EUではMSC認可が下りている水産物でないと流通しにくくなっているというお話を聞きました。
水産資源を研究している三重大学准教授の勝川俊雄さんがその辺について詳しく述べているウェブブログがありますのでご紹介します。
http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/

原料が高くなると私のような加工業者は商売がきつくなりますが、しかし、生産者が事業継続不可能になり原料自体がなくなるよりはましです。
私は現在加藤さんのお力を借りながら、高い原料でも、無駄なく使い付加価値をつけることによって今後も商売できるよう努力しているところです(まだまだ全くできていません)。
生産者も加工業者も継続可能な仕事にしていかないと駄目だと思います。
Posted by taukai at 2008年08月08日 08:06
コメントをありがとうございます。なるほどそういう事なのですね。どの世界も奥が深いですね。物事を一面的に見てはいけませんね。おっしゃるように全ての営みが継続可能でないといけません。
Posted by 鳥巣研二 at 2008年08月08日 23:53
いつもブログを頼もしく楽しみにしています。

水産のことになるとついコメントを書きたくなります
八戸の典型的な流通です
漁業者-漁業組合-産地魚市場-産地仲買人-流通業者-築地卸売会社築地魚市場-仲卸−小売−消費者

10数年前に、大間のマグロは、八戸の魚市場をやめて築地市場に直接下ろして成功するようになりました。NHKニュースに取り上げられた例です。初セリで最高値800万円!! 漁業者には180万円!!!
漁業者・漁協〈180〉八戸魚市場(185)産地仲卸・流通業者〈300〉築地卸売・築地魚市場〈800〉仲卸・料亭に出荷されました。はっきりわかりませんが、生産者のための市場制度自体が逆に問題のような気がします。
Posted by 柳谷信一 at 2008年08月09日 13:00
ウィン・ウィン・ウィンオールウィンにならなければならないのにこれでは築地魚市場の利益独占ですね。漁業者-漁業組合-産地魚市場-産地仲買人-流通業者-築地卸売会社築地魚市場-仲卸−小売−消費者と言った漁業者から消費者までの一連の流れの中で流通の複雑なしくみが価格形成を不透明なものにしています。
Posted by 鳥巣研二 at 2008年08月10日 10:32
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