2008年07月09日

農商工連携のきっかけは

昨日は「農商工連携マニュアル」作成をしている委員のメンバーで群馬県太田市三和食品(株)石川社長の話を聞きに行きました。先週は北海道で一緒でしたが昨日もまた時間を取っていただきました。粉わさびメーカーだった当社を7年で「野菜食品メーカー」に変身させた手腕は非凡です。まさに当社はオンリーワン企業です。石川氏は2代目ですが「新三和食品」の事実上の創業者です。自らトップセールスマンで本当によく働いています。
かって海外原料しか使用していなかった当社がどうやって国内農産物を調達するルートを作ったかのきっかけに委員の質問が集中しました。国内農産物の世界に引き込んだのは私ですが軌道に乗せたのは石川氏です。発端は千葉県長柄町の農産加工施設が建設計画時、「全量引き取ります」と言うとろろ加工メーカーにだまされて補助金で加工施設はできたものの特産の「じねんじょ」の加工は稼働率ゼロと言うことで困り果てて長柄町役場が私のところにやってきました。そこで三和食品を紹介しましたが当初から設備設計に不備があり、生産する「じねんじょ」加工品は菌が発生してしまい商品にならずに当社にずいぶん迷惑をかけました。
石川氏はその後その教訓を活かして群馬の自社工場に設備を作り「生すりとろろ」の開発に着手します。「じねんじょ」だけでは粘度が高すぎて食べにくく、価格も法外になるので「ながいも」と「やまといも」をブレンドして用途に合わせたブレンド比で発売することにしました。「ながいも」の産地の全農あおもりに電話しますが剣もほろろに断られます。それで次は「NTT104」案内で聞いて全農長野に電話しました。松代産なら販売できると言う話ですぐに現地に行って契約します。
次は「やまといも」ですがこれは群馬県が産地なので近くのJAに問い合わせたらまた冷たくあしらわれてしまい、友人の父親が「やまといも」を生産している農家と聞いて訪ねます。JAよりも高くかつ現金取引を条件に取引を開始します。最近は当初断ったJAも買って欲しいと来るようになって取り引きしています。
「大根おろし」を国産群馬県産に切り替える時もやはり近隣のJAを訪ねます。その時はJA担当者がよい人で「それだったら生産者グループを紹介するので直接取引した方がよい」と言ってくれて今の取引が始まりました。農商工連携にはきっかけが必要です。こういった足下からのアクションが大切です。私は昨夜から九州福岡県にいます。
国境.jpg雑木林.jpg
posted by tk at 02:23| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
またまた、すばらしい文章を書いてくださり、有難うございます。農商工連携のきっかけですが、鳥巣先生のようなコンサルタントや行政機関の存在が大きいように思います。最近の当社と生産農家とのお見合いは、先生たちや行政関係者のご紹介が多く、実際に取引金額も増えております。
人の輪も重要な気がします。ある方と知り合いになると、その方がまた紹介で別の方を引き合わせてくれます。とても有難いと思います。こうした縁を今後も大切にしていきたいと思っております。
Posted by 石川徹也 at 2008年07月10日 23:12
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