2025年02月02日

流れを変える1勝を掴む

受験は1校受かればよいです。10校受験して10校受かった人も1校受験して1校だけ受かった人も同じです。1校しか入学できないのだから。

就職もそうです。業界人気ナンバーワン企業も3年後の離職率は普通の会社と同じです。人気ナンバーワン企業だから新入社員が長く社員が勤めるわけでもありません。就職リクルート機関が自分の成果をひけらかすために営業プロモーションに実績を使っているだけです。

プロ野球のようなゲームの世界では5勝10敗投手よりも3勝0敗投手の方が勝率10割で評価されます。大企業の出世争いもそうです。失敗しないことが成果、勝ち星です。5勝しても10敗すれば大企業では10敗が汚点となって出世を妨げます。

だから出世したい社員はあまりマウンドに立ちたがりません。そして登板しても相手ピッチャーが弱いゲームに出たがります。そうすれば勝ち投手になれる確率が高くなります、年棒も上がります。

現在の大企業の社長はそうやって出世して来た人間ばかりなのでピンチの対応、大一番のゲームでは勝てません。攻め(責め)られて、すぐ降板(辞任)です。

小なりといえどオーナー企業の社長・経営者はそうは行きません。ゲームに参加して、ゲームをしなければメシが食えません。しかもゲームに出ればよいというものでなく、受注という白星、勝ちを上げなければ会社は潰れます。

社長はいろいろ悩みます。俺の采配のどこが悪いんだろう?そういえば最近、絶好調のあの会社はあの機能、特長が好調の秘訣のようだ。よし、当社もそれに学ぼう。そんな虫のよい話はありません。

そうなれば敵の思う壺です。敵はライバルが自社が最も強いところに参入してもびくともしません。それどころか、あのライバル会社は血迷ったか、のこのこ、うちの強みに寄ってくるなんて自殺行為だとほくそ笑みます。

だから会社が不調になり始めたら、「あっちの水は甘いぞ」と思ってあっちに行かないことです。我慢して自らの足元を再点検することです。こっちの強みを分析して、自分のドメインをさらに強化し、進化させることです。

そうして得た新たな1勝は今後の会社の強み、稼ぎ頭に成長します。徹底的にオンリーワンへの道を歩くことです(実はこれも自分に言い聞かせていることです)。
posted by tk at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする