2021年11月14日

道の駅ヒーローもメディアの創作

昨日は高知県西部の道の駅めぐりをしました。一昨日に行った三原村を後にして、大月町に向かいました。岡田町長が自ら案内してくれました。土佐清水市と並ぶ四国最西部にあるこの町は水産の町です。

高速道路がないことを町長は嘆いていました。かってぶりとカンパチの養殖でたいそう栄えました。それが下り坂になる頃にまぐろの養殖が始まり、それで経済が再び元気になりました。

道の駅には2つの棟があり、1つは地元の農水産物や加工品を販売している棟ともう1つはお土産棟です。最近、設置の道の駅はそれが一体になっていますが古くからある道の駅はそれが別々の棟にあります。地元農水畜産・食品加工業者に恩恵がある棟の商品は大いに地元農水産業者に貢献しますが、いつもメディアが話題にするようなお土産品棟は仕入れ販売で地元地域経済には貢献はしていないというのが現実です。

メディアといえばメディアでよく耳にする「四万十ドラマ」がある四万十市に向かいました。四万十川流域は高知県、いや全国でも有名な観光地です。昨日の土曜日も行楽シーズンでコロナ明けであり多くの観光客がひしめいていました。

四万十川流域にある四万十ドラマ発祥の地である「道の駅とおわ」とそれから数キロ下流域にある「道の駅よって西土左」を訪ねました。共通点は観光客を顧客に設定しているので思いの外農産物の品数も量も少ないです。福岡県糸島市の農産物直売所「伊都菜彩」とは別物です。

いわゆる農産物直売所ではなく、飲食施設を伴うお土産品販売観光施設です。誰が潤っているのか?少なくても農水産業の1次産業者ではなく、観光業者です。お土産品の加工品も多くは地域外メーカーに製造委託したものです。地域に食品加工業者が少ないです。

ウリはパッケージデザインとメディアの取り上げです。それでもここで起業をということで全国から多くの移住者が来るのは大変いいことですが。経営内容はどこも相当に厳しいのではないかと思います。

しかし、「よって西土佐」は人気があります。駅長が自ら我々を案内してくれ、周りの客にも聞こえるくらい大声で店内を紹介してくれました。レストランも人気で繁忙タイムになると駅長自らが厨房に入り、配膳係や食器洗いをしています。

道の駅のような公共施設は往々にして役場定年後の人が駅長に就任し、売り場の繁閑関係なく、事務所の椅子にふんずり返っている光景を見ますが、この道の駅は駅長が率先して働いています。それを見習ってスタッフの動きもキビキビしています。

やっぱり最後は人材です。そこに誰がいるか?道の駅が必要としているのはメディアがもてはやす地域おこしのヒーローではなく、率先垂範して働く経営感覚のある人です。
posted by tk at 07:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする