2021年11月09日

まさにアート、ラムネ玉工場

昨日はひなたMBAフードビジネス部門人材育成プログラムプロフェッショナルコースに登壇いただく木村飲料木村社長と一緒にラムネ玉を製造している会社を見学しました。ラムネ玉を製造しているメーカーは日本に(ということは世界に)2社しかありません。

1社は昨日見学した松野工業(株)宮崎県門川工場ともう1社は福岡県田川市に工場を持つ会社です。この業界も分業が進んでおり、ここで作られたラムネ玉はキャップ屋と呼ばれる飲み部口製造容器会社に納品され、飲み口部のプラスチックに装着されて、ラムネメーカーに納品されます。

本体部(ボディ)部は専門のガラス容器メーカーが製造しています。昔はオールガラスと言ってラムネ瓶の中にラムネ玉が入って取り出せない容器でしたがそれは現在は製造されていなくて、今ある大正時代から戦前・戦後の昭和期に製造されたものは「お宝」になっています。

現在のプラスチックキャップは使用後はプラスチックとラムネ玉に分別収集されたリサイクルされます。

この会社は併せてビーズも製造しています。そのアイテムや数百種類に上ります。その精緻なこと、まさにアートです。一時中国に奪われたビーズ市場もその精巧さと色の綺麗さを評価され、日本の独壇場になりつつあります。

このガラス玉とビーズのガラス製造の窯は3年間休むことなく稼働します。よく製鉄工場で「高炉の火を消すな」と使われるのと同じで動き続けます。3年間経つと寿命が終わり、次の窯が稼働開始します。

何かの災害例えば水害等で窯の火が消えたら全て終わりです。そのためには同じ窯が準備されており、すぐに稼働できるように不測の天変地異に備えています。

ビー玉と言いますがB玉です。ラムネ玉はA玉のみを使用します。規格外品をB玉としてラムネ製造には使えないので子供用に遊び、女の子にはそれを潰しておはじきに利用したものです。

ラムネ玉は精緻を求められます。ラムネ玉A玉サイズは直径規格値が小数点2桁mmレベルで決まっています。サイズの規格値を大小0.05mm緩るめれば規格外品になっているものが使えます。

また、色もそうです。ラムネ玉A玉の色は透明か、青色に決まっています。しかし色付けの染料が残ると薄い青色のラムネ玉ができます。これもB玉になり、ラムネには使えません。

サイズと色の規格を緩めればラムネ玉の稼働率も格段よくなります。木村飲料の社長は「日本ラムネ協会」会長です。そこのところを陳情されていました。
posted by tk at 09:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする