2021年11月04日

黒字倒産危機を乗り切れれば

今朝の日本農業新聞の見出しは「重油、資材、飼料、肥料・・・増える生産費“四重苦“の冬 農家悲鳴」です。相当数の専業農家が冬を越せない中で廃業、離農していくでしょう。

しかし、この見出しをつけ、文章を書いている人はどんな気持なのでしょうか?この記者には倒産、廃業、解雇等の状況にはありません。他人事を書いているだけです。コロナ禍もそうです。いろんな施策が打たれましたが執行している公務員に倒産はありません。

この2年間、大手食品企業はいい決算でした。大手食品メーカーはテレビ宣伝しているいわゆるブランド企業がほとんどです。メディア等の広告が多いということは消費者向け、いわゆる家庭用商品が会社の売り上げを占めています。

今回のコロナ騒動で大手食品メーカーは巣篭もりのおかげで笑いが止まらないほど好調です。しかも旅行にも行けないし、外食もできないし、家庭内レジャーをするしかないので高級食料品がよく売れました。そうやって支出してもまだ使い切れずに家庭内貯蓄率は増えて、高止まり状態です。

一方、食品メーカーでもブランド力のなり業務用メーカーは苦戦です。業務用でも外食向け食品を製造しているメーカーは大打撃です。農水産業も外食用ブランド牛や高級魚を中心に飼育、水揚げしている1次産業者は相当に打撃を受けています。さらにここに来ての四重苦の襲来です。

かく言う当社も創業以来の経営危機です。運転資金の枯渇です。当社もこの1年半は金融政策のおかげで融資でつないできました。その間に受注活動を地道に続けたこともあり、今年度は創業以来、最高数、最高額の受注をしています。

今年度の決算は売上高も多分、創業以来の最高額です。赤字部門のレストラン部門を閉鎖したことと本業のコンサル事業が好調で3期ぶりの黒字転換で経営は立ち直ります。

しかし、公共の仕事が多いのでお金の入金は年度末の2〜3月です。元々、手持ち資金が少ない中で、過去最高額の仕事をするので運転資金ショートです。当然、銀行への融資も申し込んでいますが、コロナが一服した現在、金融当局が引き締めに入ったら当社はアウトです。

個人の自分の持ち金は全て注ぎ込んでいますが、それでも足りません。今までは赤字倒産に対する危機感で経営して来ましたがここに来て「黒字倒産」と言う新しい危機が襲って来ました。この11月から年末までの入金をどうやって増やすか?

私も起業して30年近くになりますが、この危機は初めてです。どう乗り越えるか?経営は常に未知です。しかし、この状況を乗り越えられれば名実ともに若い社員に会社を任せられるようになります。頑張ろう。

posted by tk at 07:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする