2021年11月03日

自前の加工場ニーズが高まっている

久しぶりの石垣島にやって来ました。目的はセミナー講師をお願いしている「石垣の塩」の東郷社長に講義内容の打ち合わせです。この事業は多くの食と農の世界で活躍している方々に講師を依頼します。依頼は電話一本で済むことかもしれませんが、受講者のためには講師にちゃんと会ってセミナーの内容の打ち合わせが必要です。

石垣島はこの15年間で年1回程度来ています。合計は10回強かな?通算30回程度行っている隣の宮古島にはかないませんが。石垣・宮古といえば観光の人気スポットです。このコロナで1年半は観光客も激減しました。石垣島空港も今まで見たこともないほど閑散としています。

しかし、島の様子は意外と元気です。石垣市は人口5万人ですが、この5万人規模で島内経済がうまく循環しているような気がします。

最初に八重山漁協の加工場を訪ねました。設備は宮古島市のもので運営は八重山漁協がやっています。沖縄県の他の漁協もそうですが漁業はもずくの養殖が盛んです。ここでも漁業者が持ち込んだもずくを1次加工して塩蔵して需要に合わせて年間を通じて業務用一斗缶や消費者向け商品で販売します。もずくの需要は旺盛のようです。

次は伊盛牧場に伺いました。伊盛社長は漁師に生まれましたが、17歳の時に乳牛1頭を飼い、酪農を始めます。数年前に来島した時に眺めのよい高台の牧場内にアイスクリーム直売店を開設しました。今回、行ったらそのそばで立派な乳製品加工場が稼働していました。6次産業型のビジネスの完結です。

完結でもないようで今度は石垣市が建設する牛乳製造会社の受託管理者として牛乳そのものの製造に参入します。目的は学校給食で「子供達に石垣島の乳牛の牛乳を飲ませたい」と言うことです。原点回帰です。現在の大手乳業メーカーは元は酪農家、組合によって設立されたものだから。

その後に八重山食肉センターを訪問しました。生産者の「石垣牛」をと畜して精肉にします。現在は900頭の石垣牛が生産されています。ブランド力もあり、好調です。内臓(ホルモン)で島外の石垣牛肉卸業者に精肉とセットで販売されます。

石垣牛でない黒毛和牛もほぼ同数持ち込まれます。その精肉は島内外で販売されますが、内臓(ホルモン)は需要がなく、センター内で廃棄・処理しています。この内臓をホルモン商品にして販売できる加工場が欲しいと言う要望が強いです。

コロナによる突然の生活行動の変更は我々の食生活まで変えました。生産者が生産物の販売を平準化するために「自前で加工」という意識を強く持つようになりました。
posted by tk at 08:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする