下請けで地を這うように生きている事業者に発注先が非道な要求をする。社長はおろおろするばかりで、奥さんは悲嘆にくれ、長年勤めてくれている従業員も悔し涙する。落胆で呆然とした光景が浮かびます。
ふんずり返っている下っ端役人に書類の不備や間違いを面前で罵倒され、おろおろしている光景。こいつらは血も涙のないなと思います。こんな光景はテレビドラマや劇だけかと思うと実際現在も横行している光景なのです。
発注企業の約束反古で潰れている企業もあります。補助金や制度融資を申請して書類不備で血も涙もなく却下されている例も私はたくさん知っています。
どうすればよいか?やり直す。これが一番いいですが、こっちが悪くもないちゃんとやっているものをケチを付けられると直しようもありません。また、出荷したものを一方的に返品されると会社は潰れます。
次は裁判で訴える。裁判は時間もかかるし、金もかかるし、裁判官で白にも黒にもなるのが裁判。たとえ、和解してももとは取れません。その間にこれまた会社が潰れます。
一番いいのは発注先の会社のさらにその上の会社の社長や幹部を知っていることです。下っ端役人のいじめにはその上司やその組織にトップを知っておくことです。その人に不当ないじめを耳打ちする、訴える。状況は一変します。嘘みたいに変わります。
これを俗に「政治力」と呼ぶことが多いです。そんな偉い人と会うことはないと思ってしまえばそれまでです。組織でそれなりのポストにいる人は威張っていません。自分が偉いとも思っていません。誰にも平等に接し、耳を傾けます。
そんな人にどうやって会うの?いやいやあなたが見ていないだけです。誰かの結婚式で会っていた、葬式で会っていた。何かの会合で名刺交換していた。友達の友達だった等人脈のつながりはたくさんあります。
社会を動かしているのは技術でもなければお金でもありません。人です。人脈を築くことです。
そういえば今日の新聞に新政権で規制改革推進会議や国家戦略特区諮問会議等規制等から新自由主義を標榜し、自分の私腹を肥やしているあの人が外れる可能性が高くなったと報じています。
上の人にもこんなごろつきもいます。たかりの人もいます。一概にトップは公平だとも言えませんが、困った時に相談できる力のある人との交際は大切です。