2021年09月10日

業務工程表が作戦遂行表

一般的にメーカーマーケティングというのは商品を開発してそれを販売することです。ただそれだけです。「ただそれだけ」を難しい学問にしたのは学者と大企業です。

昔はクラフトマン(職人)がモノをつくっていました。それを大量生産、大量販売で機械がつくるようになり、価格も安くなり、金持ちも貧乏人も大衆全員が所有できるようになりました。現在のマーケティングとは「大衆化マーケティング」です。

一方で希少性や不自由さ、制約、不足でモノをつくるマーケティングも少しずつですが見直されてきました。当社のマーケティング業務はどっちかというとこっちです。

大衆化マーケティングとどう違うのか?基本的には同じですが、原料と売り方が違います。つくり方も違います。じゃあまったく違うじゃないか。そう言われれば違いますね。これ以上書くと私の講釈は学者先生よりも長くなるのでしません。いずれ本で書く日は近いと思います。

「制約」のマーケティングの仕事が増えて来ました。「小さな魅力」に着目する生活者が増えて来たからでしょう。あるいは工業製品に飽き飽きしている人が増えているからでしょうか?今年度はそういった小さな魅力を商品開発して発売する仕事を多く、受注しています。

ではそのマーケティング手法は大衆商品、大量販売商品を開発するのと違うかというと同じです。

最近、その手順を当社若手に教えています。まず、工程表(発売までのスケジュール表)を作ります。最近はデータ化で紙を使いませんが、私はA−3か、Bー4の大きな紙1枚にまとめます(この工程表を頭の中にしまっているので意思疎通のトラブルが起きます)。

縦軸にやらなければならない業務を項目ごとに書きます。横軸には完了までのタイムスケジュールを書きます。その場合、仕事ですから納品日が決まっています。3月中旬だとすれば1ヶ月余裕を持って2月中旬にします。

縦軸の項目ごと業務に沿ってこの業務はいつまでといった期限を表わす矢印を引っ張り、その下に1つ1つの具体的な業務を書き込み、完成までの工程図を作ります。これが書けるようになればマーケッターや商品企画者と呼ばれる人は一人前です。

途中、いろんな障害が起きます。そこで中断と業務はストップします。そんな場合は横軸項目の他の業務を進めたりしながら、全体がストップしないように心がけます。他の業務をやっているうちに業務は関連しているので中断している業務項目も動き出したりします。

何もスケジュールの日程の前からやる必要もありません。後ろからやるのもよいです。ある場合は片付けやすいものからやるのも手です。要は大きな流れを止めないことです。そして期日までに仕事を完了すればよいのです。

書き込んだ各業務項目はやっているうちに修正加筆してびっしり書き込まれるようになるとその仕事は進んでいると言えます。そして終了した業務には終了の印を付けます。

また、始めに業務を書き込む時にその協力者やパートナーの顔が浮かべばベストです。その人とコミュニケーションをよくして、力を借りながら進めればよいのです。そうやって工程表を肌身離さず持ってそれを場合によっては修正しながら発売までこぎつけたものは本当のマーケッターです。




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2021年09月09日

自分が食べたいものを開発する

忙しくて拙著「農と食ビジネスへの転身」のことは忘れていましたが、出張から帰ったら何冊か注文が来ていました。大変嬉しいです。この本に登場する唐澤さんは社会福祉法人に勤務してから農業に参入しました。

その唐澤さんの知り合いで就労継続支援B型を経営する社会福祉法人WのEさんと知り合いました。Eさんが食品加工場をやりたいということで相談が来ました。ご両親が福祉法人を経営しており、40歳のEさんが現場で施設を動かしています。

昨日、第1回目の打ち合わせをしました。自らペーパーを作って来て当社にプレゼンしてくれました。食品加工場設立の理念や目的を読みました。非常に勉強になりました。私、この歳にして眼からうろこです。

当法人が加工施設を作る意義「障がい者が食品加工に慣れることで自炊する能力を身に付け自立に導く」、「農産物の加工を福祉施設が担うことで農家の人出不足、労働力不足を補う。農福連携」

大前提として「当施設の利用者ができる仕事であること」、「利用者のできる仕事を増やせるものであること」、強みは「単純作業・反復作業を厭わない」、「手間暇を惜しまない」、「利益追求の優先度が低い」

作りたいものの中にはこう書いてある箇所があります。「社会的弱者の食生活改善に寄与できるもの。(運動不足。食事補助ヘルパー不足。こども食堂。一人暮らしサイズ)」、「美味しいもの」、「安全なもの(化学調味料、保存料不使用)」「健康なもの(野菜、糖尿病、カロリーへの配慮)」と続きます。

自社経営のレストランを閉めてから、また非常事態宣言で外食店もやっていないので私自身、自炊生活です。望んでいる食品は上記に書いてあるそのままです。

地方出張した時にまとめて宅配便で自分に送ります。根菜類はともかく葉っぱ物は消費期限が短いです。買う時に1週間のメニューを考えては買わないので、宅配便が届いて冷蔵庫に入れてから献立を考えます。結構、ストレスです。

葉っぱ物は仕方ないとしてきゅうりやなすやいんげんやトマトやねぎやにらや等は1次加工して冷蔵庫に入れて、必要な時に使用できればよいと思います。根菜はそれができますが、これらの野菜の下準備は難易度が高いです。

これらを必要な時に料理にすぐ使える1次加工品、商品があれば助かります。いっぱいあるでしょ。でも冷凍食品です(私はチルドか常温保存が欲しい)、食品添加物まみれです、原料が外国産です、容量が半端じゃないです。(もちろんそうじゃないのもありますが少ない)

要冷蔵で1〜2週間、日持ちすれば助かります。私はこんにゃくをよく食べます。こんにゃくはこんにゃく芋でつくるので農産加工品です。しかも賞味期間がそれこそ1〜2週間(1ヶ月以上のものもある)です。非常に便利な食品です。しかも味がないので、くせがない、飽きない、毎日食べてもオーケー、ダイエットになる。すべての食品がそうなってくれると自炊、家庭内食は進むでしょう。

自分が食べたいものを開発する。Eさんと話して改めて原点に立ち返りました。

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2021年09月08日

引っ越しは最大の経営戦略

事務所を移転してもうすぐ1ヶ月になります。移転してよかったとみんな言います。かわいい5階建てビルを丸ごと借りました。「まあ、景気のよいこと」と揶揄されそうですが、銀座で経営していたレストランとキースタッフ社のオフィスを合算した家賃から比べると格段コストダウンです。

ビルの全棟一括借りは大家さんも助かるのでしょう。今回の引っ越しは当社社長のヒットです。さらに今後は1階と2階に食品加工場も移設するので現在松戸にある食品加工場の家賃もなくなります。

何がよかったか?気分一新です。銀座のレストランを閉めた時はコロナの影響とは言え、撤退戦略は精神的に参ります。お店の開業から撤退までほぼ一人でやり切ったスタッフは今は新業務をしていますが、この経験で成長しました。その教育料と思えば安いものです。

現在、事務所機能は3階です。スタッフは7名しかいないのでワンフロアで充分です。今回レイアウトは真ん中に社長と副社長を配して、それを取り囲むように壁面にスタッフが張り付きました。

スタッフ5名は椅子を回せば全員と話せます。これでコミュニケーションが一気によくなりました。みんなの距離が近くなりました。また、4階は今のところ会議室にしました。仕事場と会議の場を分けたのも仕事に支障をきたさないので大変よいことです。

トイレも2階が女子専用、4階が男子専用にしました。トイレに行くには1階上に上がらなければなりません。かわいいビルなのでエレベーターがついていないので階段の昇り降りをしなければなりません。

これが実に体にいいです。会社を出て自宅に戻ると腿やふくらはぎの下肢部がパンパンに張っています。実によい運動になります。私は早朝、出勤するので4階で1時間ほど空手の稽古をします。これも新事務所でスペースがゆったりになり、思う存分できます。

気分一新の効果が全員に出ています。会議の議論に積極性が出て来ました。このビル全フロアをフルに活用するというのがみんなの頭にあり、いろんなアイデアや戦略がどんどん出て来ます。攻めの発言が増えて来ました。

正直、「気分一新」が人間の頭脳と行動にこんな変化をもたらすものとはこの年齢まで気が付きませんでした。企業が成長段階で自分の巣を変えて行くのは単なる手狭になったからではなく、こういった効果があるのかと思い知りました。

私の住まいの1K長屋の前にもかわいい神社があります。早朝から柏手が聞こえます。このビルの隣にもやはりかわいい神社があります。よく清掃されています。ここでも早朝から柏手が聞こえてきます。いいところに引っ越しました。

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2021年09月07日

食品メーカーを目指す学生へ

4日(土)の宮崎県ひなたMBAフードビジネス部門のキックオフセミナーで主役が登壇の主役は起業家でですが、私もパネルディスカッションでコメンテーターで出ておりました。そこでモデレーターからの質問です。

味を決めるのはどうするか?基本的には開発者がこれでおいしいと思った味にすることです。大企業は客観的なデータが欲しいと言うことで5点制試食評価をします。すると非常に美味しい5点と非常にまずい1という答えた人がいてその平均点は3点になります。

その3点の味で発売したら売れません。なぜならスコアは3点になりますが、3点の味がよいと言った人はいないので。だから味は開発者が自分で決めるのです。それができなければ食品開発をしない方がよいです。

次の質問、行政等の補助金等で作った食品加工場が大規模過ぎてほとんど稼働していない実態がありますがどうすればよいか?元来、食品加工をいきなり始める人はいなくて当初は手づくり等でやっているのが好評でそれならと行政やJAが食品加工場を建てます。

日本の設備メーカーはその規模が大き過ぎます。つまり大食品メーカーしか視野にないからです。手づくり段階→半自動化段階→自動化ライン段階の段階の順次拡大移行の発想がないからです。いきなり全自動化の大規模食品工場など現れません。

ヨーロッパはクラフト商品が多く、例えばクラフトビール、クラフトハム等職人の世界が存在します。それでヨーロッパには半自動化の設備がたくさんあります。その考えを日本の設備メーカーが導入できるかどうかです。

受講者に大学生も多かったので食品メーカーへの就職を希望している学生さんはそのために何を勉強すればよいか?商品を手にしたら表のパッケージデザインやコピーにばかり関心を示さないで裏の一括表示をしっかり頭に入れること。

品名、原材料名、食品添加物名、原料原産地、賞味期限、内容量、栄養成分、製造者、販売者が明記されています。これがこの会社の企業戦略です。それを読み取る能力を持つことです。そして自分の考えに合う企業を志望すればよい。テレビで宣伝して、スーパーで特売している企業など入社してもつまらない。

魅力的な食品メーカーとは?食品メーカーを志望する学生は安定志向が強いと言われます。逆でしょう、フードビジネスこそベンチャーです。常に新たな発想、コンセプトを世に問うていくような野性味のある企業と人材が求められているのです。

コロナに負けない基礎体力のつく食品や免疫力のある食品を世に出して欲しいです。

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2021年09月06日

身も心も常に現場に置く

ある企てを行おうとする時、自分の身、気持ち、頭は現場にないといけないと思います。企てという言葉が物騒なら企画でもよいです。そして実行する時は自らが現場にいて自らが陣頭指揮を執ってやるべきです。

企画を立案する時は色々考え、構想を練り、成功するように計画して行きます。その間、必ず難局と思われる障害、困難箇所が想像できます。そんな時はそれとなく頼りになる友人、知人、スタッフに意見を求めます。うなずけるものは採用し、そうでないものは取り入れません。

企ては事前に漏れない方がよいです。誰かが予め知っていたとわかると協力を得るべきスタッフや友人・得意先等が親身になって動いてくれないので。公表する時は平等に一斉にでなければなりません。

決まればゴーです。ゴーも周到な用意などできるわけがないのである程度の未確定部分を持ったまま始めるので当然途中つまずきます。つまずきも想定内です。しかし、やると決めたのだから修正しながらやります。やり通します。

仕事もそうです。自分の身と頭は現場に置いておかないとだめです。ほうれんそうと言います。報告、連絡、相談を密にして現場の状況を常に上層部に伝えると言うことです。部下の役目はそれで十分ですが、トップはそれではいけません。

自らが現場に身を置いていなければ事は成りません。シーザーが自ら書いた名著「ガリア戦記」を読むとやがて皇帝になるシーザーも7年間はるばるガリアの地に身を置き、ガリア人との戦いを行っています。

皇帝になるのもクレオパトラとの出会いもずっと先のことです。シーザーが一番魅力的なのは若き日のシーザーとガリア戦記のシーザーです。日本でもそうです。信長も秀吉も西郷隆盛も人生の大半を現場、戦場に置いています。

仕事も現場が先生であり、現場にいなければ指示できません。現場にいれば対立の立場、売り買い、発注者・受注者の立場にあっても苦楽を共にすればお互いの友情、信頼感が芽生えます。

対立の立場はやがて一体、融合、協力の心が生まれます。その時にビジネス、商売はなります。とにかく、現場に行ってこっちの言い分ではなく相手の言い分、気持ちに耳を傾けることです。

何も情報が入って来ない奥の院にいて、現場の声を聞こうともせず自分の延命だけに執着していた哀れなピエロを我々の反面教師にしなければいけません。


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2021年09月05日

ゆっくりしたしゃべりと優先順位

昨日はひなたMBAフードビジネス部門のキックオフセミナーでした。今年度はコロナの影響でオンラインのリアル配信で行いました。200名近い方々が受講しました。

総合司会は伊豆謡子氏にお願いしました。基調講演は群馬県の菓子メーカーの専務に会社所在地の高崎市からオンラインで行いました。事例発表等はシーガイヤに一堂に会し、昨年のMBAフードビジネス部門受講者椎葉屋昌史氏と早川みそしょうゆの早川薫氏が行いました。

最後のパネルディスカッションのモデレーターははみやざきフードビジネス相談ステーション長柚木崎千鶴子氏にお願いし、基調講演者、椎葉氏、早川氏と私が主催者ということで参加しました。

椎葉氏は昨年のひなたMBAフードビジネス部門「MIYAZAKI FOOD AWARD 2021」で「九州山蕎麦」がグランプリに輝きました。その時に早川みそしょうゆも「みそパウダー〔umami ・so〕」で応募しましたが、書類審査で落ちてしまいました。

その「みそパウダー〔umami ・so〕がヨーロッパで火が点きました。イギリス、ドイツで日本食に欠かせない話題の調味料になっています。日本では粉末みそというと単なる粉末みそ汁を連想します。そのせいか?商品自体を審査されることなく、書類で落選でした。

こんなことは食品に限らず、よくあります。商品が凄すぎて審査員が評価できない等です。シドニーオリンピック柔道決勝戦宮崎出身の篠原選手がかけた返し技「内股透かし」を審判が知らずに一本にならずに篠原選手は敗れてしまいます。

最先端を行く技術というのが凡人に評価されるのには年月がかかります。しかし、ヨーロッパでは「みそパウダー〔umami ・so〕」が受け入れられました。なぜならみそに対する固定観念がないからです。

椎葉さんは「九州山蕎麦」に続き、バターサンドが大人気です。そばとスイーツ、二刀流の大谷選手並みの才能です。

宮崎県民は自嘲気味に「宮崎県はよい原料はあるけれど加工する人材がいない」言いますが、椎葉さんのような人材と早川さんのような人材の両タイプがいるのが宮崎県の凄さなのです。

二人とも事例発表の前に緊張していたので人前で話すコツは2つ。1つは「ゆっくりしゃべること」もう1つは「言いたいことの6割が聞いている人に伝わればよいと思ってしゃべること」とアドバイスしました。二人の発表は実に分かり易く立派でした。

総合司会の伊豆さんのしゃべりも聞いているとそうです。早口でしゃべれるのにゆっくりしゃべっています。1つ1つの言葉を大切にしゃべっています。まさにしゃべりの極意です。

モデレーターの柚木崎氏も名進行でした。1時間しかないパネルディスカッションで詰め込みたいことはたくさんあるのを優先順位をつけ、スムーズな進行の流れを作り出し、聴衆者に聞き易く工夫していました。

偉そうなアドバイスをした私も実践しなきゃとゆっくりしゃべりました。それで最後のたくさんのメニューのカリキュラムも聴衆者の方々にちゃんと伝わっていればいいなと思っています。フードビジネスに関心のある宮崎県民であればだれでも受講できます。奮ってご応募ください。





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2021年09月04日

農業に没頭するとコロナも忘れる

昨日、2年ぶりくらいに旧知の社長と会食をしました。地元空港だけでなく、14ヶ所の空港売店で商品を販売している特産スナック菓子メーカーの社長です。コロナ直撃である月は前年対比1%まで売上げが落ちたそうです。

今でも主力事業はずっと低空飛行を続けています。最大のピンチを思いきや、昨年度の会社の売上高は前年対比98%だったそうです。主力スナック菓子製造に加え、大学食堂と企業の社員食堂を受託して経営していたのと道の駅スタイルのロードサイド店舗も経営しているのでそれらの売り上げはむしろ上がってほぼ前年並みをキープできたそうです。

しかし、会社の最大の利益源のお土産菓子が低迷したので初の赤字決算になったそうですが、今年度は黒字復活という事です。この会社はもともとホカ弁スタイルの業態から発足しているので配食サービスはお手のものでそれが身を救ってくれたと言います。

さらによかったのはこのコロナ騒動が始まった頃、ちょうど農業法人を立ち上げようとしていたことです。主力スナック菓子の原料のごぼうが相場と出来高で仕入れ値が乱高下するので自社で農業を開始しました。

当初はいちご栽培から始め、今はとうがらしの栽培面積も増やしているそうでこのとうがらしも自社スナック菓子に利用するためのようですがとうがらし単体で販売しても結構な売り上げになるそうです。

元々は東北の農家の出身で弁当屋になったけど家業を継いでいれば百姓をやっていたと言います。農業技術は県の農業大学校と連携して学んでいるそうです。農業は魅力があり、農業に没頭していると主力ビジネスのコロナ低迷も忘れてしまうほどだと言います。

政権が倒れました。私利私欲で政権を取り、無策のまま何もできないどころか、国民を困らせるようなことばかりして、自爆しました。この人も東北の農家の出身です。それこそ実家はハウスいちご農家だったそうです。

いつから政治という魔物に取り憑かれたのか?いつから政治に欲が出たのか?わかりませんが何の企画力も構想力もなく、法律立案もできませんでした。雪国から都会を目指し、出世することだけを人生の目標にした人の哀れな末路です。

政権が変われば経済活動も活発になるでしょう。また、県境をまたぐなとか、何の対策にもなっていないPCR検査やマスク着用等迷信レベルの策に膨大な国民の税金を乱用するのも見直されるでしょう。それより何より、病院やクリニックがコロナ患者の診察、治療を始めることです。

この暗愚の総理が自ら行った決断は辞めることでした。それが功績といえば功績です。



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2021年09月03日

こんな時こそ新しいことを

名経営者とは1つは先見の明があり、先読みしてビジネスチャンスと掴む能力と2つ目は危機をかいくぐってピンチから抜け出る力を持った人を言います。その点ではトップの下で番頭として2番手、3番手で生きて来た人は突破力がなく、危機や難局には弱いと言われます。こう書くとあの人を連想します。

まあ、当たっているだろうけれどこの「コロナ危機」は前者タイプにも後者タイプにもわかりません。予測不可能です。毎日、現場を歩いて経営者と話しているとみんな悪戦苦闘しており、高笑いしている人などいません。

いろんな手を打っていますが大きな成果が出ているところはありません。試行錯誤の真っ最中です。でもいろんな手を繰り出しているのは事実です。補助金、融資を活用して何とかして生き残る方法を探しています。

うまく行かなければ借金の返済もできなくなり、倒産、債権放棄等考えただけでもゾッとする結末が待っています。でもその時は自分だけではなく大方みんなそうです。みんな倒産、破産の運命にあります。

一時は巣ごもり現象で家庭内食を売っているスーパーや食品メーカーは史上空前の売り上げを上げていましたが、それに浮かれていた企業は今年辺りから元に戻り始めると逆に前年割れに入っています。

これから潰れる企業はコロナの直接打撃ではなく、コロナが起き、巣ごもり特需が来ていた好調企業です。その間に調子こいて、次の手を打たなかった企業は間違いなく危機に晒されます。コロナ不況の後半戦が始まるわけです。

経済学者の楠木建氏が「コロナ危機」ではなく「コロナ騒動」だと言っています。さすが一流学者は言葉の使い方が的確です。経営者の多くは「コロナ危機」と思うか、「コロナ騒動」と思うかでずいぶん精神的に違います。

「危機」だといかなる手を打っても生き残れないかも知れません、しかし「騒動」と思えば辛抱していればじきに過ぎると思えます。「嵐の中でも時は経つ」です。こうなると気分が楽になります。

だからこの際、今まで忙しくてやれなかった新事業等を立ち上げてみようとか新商品にチャレンジしてみようとかむしろ今までやりたかったことに挑戦して見ることです。

経営者の仕事はそれで十分だと思うのですが、他にやることがありますかね?さらにしっかり、補助金と融資を利用すること。


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2021年09月02日

まず生産現場を学ぶことから

農業体験ブームです。この5月6月の田植えシーズンは田植え体験のイベントや催し物が各地で行われていました。しかし、農家がそういった田植えをすることは実際はあり得ません。田植え体験で行われている手植えは昭和40年代前半にほぼ消滅しています。

農家自体が田んぼはあっても自分で耕作しているのはわずかです。ほとんどが米作専業農家に生産を委託しています。というより田んぼ自体を預けて田植えも収穫も水田管理をやってもらっています。

そして1反(10アール)の出来高7〜8俵(1俵=60kg)程度に対して農地所有者は1俵(60kg)程度を受け取ります。だから生産物の大半は耕作してくれる農家の取り分になります。

私の実家だと2町弱の田んぼを米専業農家に耕作してもらうと1000kg程度の米を受け取ることになりますが、老母がそんなには食べ切れません。その後はどうしているのか?一度母親に聞いてみたいです。

実家みたいな近くに田んぼを作ってくれる農家があるところは幸いです。里山や中山間地域にある一区画が狭い田んぼは耕作放棄田になっています。一度、耕作を止めた田畑は再び生産を行うのは至難です。そのまま森林に戻ります。

当社は今年度、農水省中山間地域所得確保事業を全国の7地域で行っています。中山間の狭い農地に付加価値を持つ作物を栽培して中山間農家の所得を確保する事業です。7地域のうちの3地域はいわゆる米麦といわれる穀物で所得向上を図ります。

狭くて農作業が至難な中山間地域では平場と同じ作物を作ったのでは採算に合いません。そこで候補に上がったのが1地域は赤米・黒米です。また1地域はもち麦等の雑穀です。さらに1地域はスペルト小麦と呼ばれる古代からヨーロッパにある小麦です。

米が過剰なのにまた穀物を生産してどうする気か?といわれそうですが、米の需要が減退する中、これらの穀物は需要が旺盛なのです。特に健康志向からか?美味しいからか?希少性からか?その穀物の機能が評価されています。

ただし、見慣れぬ作物なのでどうやって食べるか?これを食べるとどんなメリットがあるか?どんな商品にすれば生活者が受け入れてくれるか?また調理法はどうするか?等マーケティング上の課題解決(というより魅力)のシナリオを作っていきます。

この事業のために当社の若いスタッフを農家に鍛えてもらう意味もあり農業現場に入れます。私は農家出身なので農作業がまだイメージできますが若いスタッフはみんなほぼ初体験です。

雑穀の作付け、スペルト小麦の作付け体験など滅多にできるものではありません。こういった体験を経てどうやってこの作物に付加価値をつけるかを学ばせたいと思っています。手植えの田植え体験など農業といえるのかしら?(おっと言い過ぎました、農家のせがれに免じてお許しを)
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2021年09月01日

お客様はマスではなく個である

「あの人は気が利いている」というのは仕事に関しては最大の誉め言葉です。反対で気の利かない人は仕事ができない。「気が利いている」ということは1つは「仕事が丁寧である」のともう1つは「調整力に長けていることだ」と思います。

その前提として「新規の構想企画力がある」と言うのも必要です。でも構想があっても実行しないと成功しない。成功のために必要なのはこの2つ、要は「気が利いている人」が成功しています。ここで成功すると言うのは有名になると言うことではなく、起業や無から有を創る商売で成功するという意味です。

「仕事が丁寧である」ということは仕事のできる人は仕事を細部まで考え、いろんなパターンを想定して、この仕事に関するあらゆる必要事項を丁寧に作り上げて、かつ実行し、解決して行きます。決して、飛ばさない、ごまかさない、手を抜かない。

かつ、それをお客様の規模で差をつけたりしません。1個買うお客様も1万個買うお客様にも平等に細部に亘り、気配りして応対します。大ロット販売している人が少ロット取引を馬鹿にします。こんな細かい商売はやってられないって。でも大ロット販売で儲かっている食品業者を私は知りません。

JAもホールセラーも巨大量販店もすべてほとんど瀕死の状態です。瀕死の状態のところにものを売っていい気になっている人の気が知れません。

今まで見えなかった小さな業態、こだわりのカフェ、小規模のこだわり青果店、体に優しい材料を探している小規模老人ホーム、年1回でも旬になれば必ず注文するネットのお客様等と絆を作った人が生き残っています。お客様はマスではありません。個です。一人一人の心を掴んでこそ商売は成立します。

もう1つ「仕事のできる人は調整力に長けている」です。人との付き合いが上手です。嘘、方便、お世辞に長けているのではありません。また、ぼろを隠すのに長けているのでもありません。嘘をつかない、正直者、今できる範囲でできることを最大尽くす等こういった人は策を弄しなくても相手を動かす力を持っています。

ここからたとえが悪いですが、日本の政治が質が落ちたのはなぜか?どぶ板選挙で一人一人の有権者の眼を見て、話をして、それを実行する政治家がいなくなったからです。タレント出身の有権者をマスでしか見ていない政治家ばかりになったからです。

マスすら見ていません。テレビに対して頭を下げ、手を振っている輩ばかりです。かってある政治家が言っていました。自分が訪問して、握手して、話した人以上の数の票は出ないと。


posted by tk at 07:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする