2021年08月16日

不思議と最悪状況では度胸が据わる

土・日は引っ越しをやっていました。休日なので誰も出勤しないので今週の仕事の準備をしていました。新しいオフィスでの自分の備品や書類の片付け、整理までは行きませんでしたが、それでも書類が必要になるのでものすごい量の段ボール箱から当たりを付けて探し出して使いました。

また、一時避難的にかってのオフィスの近くの自宅に置いているものも結構あり、それを新オフィスに持って来なければなりません。さらに日曜日は空手の稽古で中野坂上まで行かなければなりません。

当然、すべて織り込み済みのスケジュールですが、結構、強い雨が降るのだけは予想に入れていませんでした。予想していたにせよ、土・日しか使えないのでいずれにせよおとといと昨日でやらなければならない独り作業でした。

予想外だったのは「雨が降っている」という1阻害要因が全体にこんなに影響するのかということをしみじみ感じました。「雨が降っている」だから「傘を差してやればよい」と頭では理解できます。

しかし、実際やって見ると「雨が降っている」という1要因が行動の6〜8割を制約します。よく戦争本に「戦略」という言葉が使われます。天気をいろいろ想定して作戦を立てていればそれは素晴らしいですが(実際、クラウゼヴィッツの戦争論では悪天候のケースもちゃんと取り上げられていますが)なかなかそこまでは書かれていません。

信長が今川義元を破り、天下取りへのきっかけとなった「桶狭間の戦い」も雨が信長側に味方したと書いてありますが、信長がそこまで状況尾を読んでいたかは不明です。これを僥倖というならやっぱり人生は運なのか?とも思います。

マーケティング本もよく「戦略」が使われます。しかし、実際、命のやり取りをする戦争・戦闘とお金のやり取りにしか過ぎないビジネスでは「不測の事態」、「予期せぬ事態」の影響度はまったく違います。戦略外の要因が大きな比重を占めます。

歳を取ると「不測の事態」、「予期せぬ事態」に怯えるようになります。結果、2つの行動に分かれます。1つは「だから行動しない」、「君子危うきに近寄らず」派ともう1つはいろんな想定し得るいろんなパターンを考えて行動を組み立てるです。

私は後者です。私は実は大変な臆病者です。昔、親父がいつも「お前は肝(きも)のこまか」と怒られていました。九州弁の「えずがる」です。年少の頃は「だから行動しない」でしたが、大人になってから逃げに逃げられずに挑むしかない局面に立たされるようになりました。

その後もいっぱい失敗しました。2浪するし、会社は途中でクビになるし、マルイチにはなるし、会社の経営も決して成功しているとは言えません。

しかし、常に気を付けていることは「予期される最悪の状況」を想定して行動することです。最悪の状況には私にとっては「想定内」、「想定済み」のことなのです。「予期される最悪の状況」になると私の度胸は不思議とすわります。じたばたしなくなる。

もちろん、どれだけ想定しても人智の及ばない世界はあります。その時は潔く、いや執念深くしがみつきながら敗れることです。それがやがて復活のパワーに変わります。
posted by tk at 07:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする