2021年08月06日

従業員に会社を好きになってもらう

会社法の改正で大企業の上場企業(監査役会設置企業)は社外取締役の人数増加が義務付けられました。理由は今まで会社取締役は経営の執行が主な仕事でしたが、監査役機能も取締役会が担うと言うことでチェック機能を増強するための措置なのでしょう。

大企業の取締役会を複数の(3名以上の)社外取締役が占めることになります。その会社の中身をよく知らない人が会社を監督します。会社も会社の中身を知らない社外取締役用資料と会社執行をする社内取締役のためのダブルスタンダードの資料が生まれるのかどうか?知りませんが。

会社はだれのものでしょう。アメリカが資本家、投資家、株主のためのと言い出して久しいです。会社は投資家の売り買いの対象になりました。また、会社はお客様のためのものという経営者もいます。これは何か偽善めいています。ええかっこしいの会社の匂いがします。

会社は社長やその一族のものである。これまたある意味零細企業や中小企業には当てはまります。経営者家(創業家の場合が多い)が家計とも会社経費ともつかないお金を使って経営しています。

しかし、日本型経営は「会社は従業員のものである」が長くまかり通って来た通念です。昔は終身雇用で入社は就職ではなく、「就社」でした。そこで自分の働く会社への忠誠心が生まれました。江戸時代の藩と同じでした。会社が家族の延長であり、社員にとっては全社会でした。

昨日、20年ほど前からお付き合いのある全国的にラスクで有名になった優良企業を久しぶりに訪ねました。経営者はパートも含めて10名程度だった頃からの付き合いです。

経営者は会社は「社員のためにある」の実行者です。第3工場まで現在稼働しており(家業だった頃の工場は取り壊しているので稼働しているのは2工場)、その工場内の製造スタッフだけでも数百人です。手づくりの美味しさと工場生産の均一性と効率性を見事にバランスさせ、この会社は全国ブランドになりました。今でも機械ができない熟練等手作業は製造スタッフがやっています。

ここの現在の工場には食堂、リラクスゼーションルーム、軽度のスポーツのできる施設、一人になれるプライベート休憩室、看護師が常駐する医務室、メンタル相談室等があります。

それも工場の製造場所と劣らぬくらいのスペースを有しています。会社が急成長する過程でスタッフ300人までは経営者が一人一人を自分で把握認識できたのがそれを超えるとできなくなった。

従業員、スタッフに愛情をかけるのにはどうしたらよいか?従業員、スタッフに会社を好きになってもらうのにはどうしたらよいか?それこそ命がけで考え抜いた結果がこの施設になりました。

もちろん顧客も大事にしています。経営、商品づくりのの第一には「食べた人が感動してくれるラスクづくり」をど真ん中の経営方針にしています。それを実現するために「従業員、スタッフに会社を好きになってもらう」があるのです。
posted by tk at 07:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする