2021年07月31日

「something a little」の充足

マーケティング手法は充足の世界ではあまり必要としません。基本的には「不足」、「制約」の中で花開きます。理屈っぽい人はそんなことはない、充足のマーケティングもあるはずだと言います。

確かにあります。「さらに美味しくなりました」式のわけのわからない味の一部改良やクルマのマイナーチェンジ等です。今の大企業で出世した人はどちらかというとマイナーチェンジの秀才です。

しかし、「不足」、「制約」の中で需要を創る人は天才です。さらにもっと言うと米が過剰です。その過剰な米の新需要をどう創るか、これができる人は天才を通り越して神童、神です。神風に頼るしかないとそこまでいうとジョーク。

マーケティングは着眼です。何が「不足」で、何が「制約」の中にあるか?をよく観察することです。米は余っているのにドローンで空中散布、農業・食品製造もDX、ロボットの導入等を叫んでいる企業がたくさんあります。

成熟したマーケットに「スマート」の仮面(中は超肥満の金食い虫)をかぶったさらに大量生産を持ち込んでどうするの?品質均一化向上?人件費削減?この狭い国土で人口減少が止まらない国に。どうせ、アメリカ等の企業の押し売りをただそのまま持ち込んでいるだけ。

私の毎日の起きている時間の大半の使い方は仕事です。1日実労働時間は12〜15時間にも及びます。しかも日曜祭日もありません。それで幸せなのでそれでいいですが、67歳にもなると疲れます。

仕事と仕事の間の自分だけの時間が楽しみです。現在、それは空手の一人稽古で満たしています。私は生活の何かが足りない不足、制約を空手で満たしています。私の空手は昇段が目的ではないのです。「空手をしている自分」が欲しいのです。 「something a little」で充分です。つまり、そこに「不足」、「制約」にマーケティングが生まれている、あるいは必要としているわけです。

農業の世界に話を戻すと「美味しい米・ごはん」や「脂身ののった豪華な肉」、「価格の安いがしなびたスーパー野菜」等はうんざりしているのです。それをこれからも追及していくことはマーケティングの常道に反しています。だから成功しません。

最近、中山間地域、要は「里(さと)」、さらにはその奥の「森林」に関心を持っています。里の生活、山の生業(なりわい)は制約、不足の生活です。

「白いまんまを腹いっぱい食べたい」欲求の中から生まれた1000年以上前から知恵がそこにあります。6次産業化も一般食品企業や大手スーパーやJAも参入して魅力を失った、あるいは失敗した。

我ら、キースタッフも平場を奪われて、里に山奥の中山間地域、森林へ向かうのです。これが鳥巣マーケティングの今後だとご理解ください。
posted by tk at 07:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする