2021年06月12日

農林資源の価値創造は無限に

昨日は10年近くぶりに宮城県大崎市を訪ねました。当社はここでちょうど10年前の東日本大震災の前後4年間、厚生労働省の雇用創造事業で伺いました。今年で合併発足15年で当時はまだ発足して2〜3年目頃でした。

雇用創造セミナーが終了してからずっとご無沙汰です。その当時の産業振興課長だったN氏から「ずっとご無沙汰しているけど私は毎日ブログで毎日鳥巣さんと会っている」と連絡をくれたので10年ぶり近い訪問になりました。

定年退職をして6年間、毎朝午前5時に起きて農業をやっているそうです。Nさんの集落は蕪栗(かぶくり)というところです。田んぼは蕪栗沼にあります。蕪栗沼はラムサール条約登録湿地です。ラムサール条約に登録できる沼は絶滅の恐れのある水鳥が飛来する沼です。蕪栗沼は真雁の飛来する湿地です。

蕪栗沼は423haの広さがあり、そのうち259haが水田です。ラムサール条約登録湿地内に生産場所(田んぼ)があるのはここだけです。シベリアから9〜10月頃真雁が飛来して、2〜3月には帰途に着くそうです。ちょうど稲刈りが終わり、次の田植えが始まるまでいるそうで、田んぼの落ち穂や沼の生物が餌になります。

ここで収穫する米は東京の生協や地元の清酒メーカーにJAを帳合にして出荷されます。価格は通常米の2倍近い価格で取引されますが、有機栽培なので収量が少なく、かつ農作業量も多く、トータルでは通常米と利益面ではそれほど変わらないとNさんは笑いますが、米生産に対する意識・思想の違いです。

昨日はそのNさんの案内で害獣捕獲の現状を見るために大崎市山間部に入りました。山間部といえば鳴子、岩出山です。岩出山には私のセミナー受講者だった手作りハムソーセージメーカー「ジャンボンメゾン」Tさんがおり、彼女に声をかけたら一緒したいということになりました。

実際にいのししの獣道や捕獲の括り(くくり)罠が仕掛けてある現場を見ました。現在は罠にかかったいのししは括り罠免許のハンターが猟銃免許を持ったハンターと同行して、猟銃でトドメをして、そのまま廃棄物処理場に持ち込まれて、焼却されます。

他の処理としては埋却するか、自家消費です。これを害獣から有価物にするにはジビエ施設を建設してクリーンルームで解体してジビエ肉にします。どこでやるか?最近、廃校だらけです。

廃校の一室を改造して処理場にして、隣にハムソー製造場をつくれば解体されたてのフレッシュ肉を使ったジビエのハムソーが商品化できます。そのまた隣にジビエレストランを併設すれば新鮮野菜と共にジビエ料理を楽しめます。Tさんにも声をかけたのはそのためです。そんな夢を広げながらの視察でした。
posted by tk at 07:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする