2021年06月04日

廃校活用、学校は今でも学びの場

昨日は三重県名張市のイーナバリ社を訪問しました。ここは廃校となった滝之原小学校の給食施設を食品加工場に利用した農産加工食品会社です。名張市の雇用創造協議会の事業から生まれた会社です。

昨日、この会社が入っている旧滝之原小学校を見学させてもらいました。旧給食室はイーナバリ社が借りていますが、メインの旧教室部は顧客データ管理会社が使用しています。また、名張市役所の書類や文献等の保管所としても使用されています。体育館は市民に開放されたスポーツ施設になっています。

顧客データや書類保管をしているのでセキュリティはセコムのシステムが入り、かつ非常時には自家発電が出来るしくみになっています。

雇用創造協議会の食品産業・起業のセミナー等は当社がずっと3年間受託して行っていました。その時に廃校跡に食品加工場をという構想は既にありました。その時に旧給食室であった現場を視察して、私はネガティブな発言をしたのを覚えています。

給食室を食品加工場にするには新築と同じくらいお金がかかる。しかもHACCPが数年後に義務化されるので衛生管理上からもむしろコスト高になると。しかし、6年前ごろに「6次産業施設」として産声をあげました。現在は手狭になるくらい繁忙を極めています。鳥巣研二の嬉しい読み間違いでした。

全国で廃校利用が進んでいます。廃校の理由は出生率の低下、その地域全体の人口減、都市近郊の人口急増したベッドタウンの住民の高齢化等があります。この滝之原小学校は3番目のベットタウンの高齢化による廃校です。

廃校ビジネスは市町村民ビジネスの場としてそれこそ産声を上げています。そしてそのビジネスの揺籃(ようらん)期の役割を果たしています。三重県の月兎社という出版社が出しているNAGIという季刊誌の2021年夏号は「特集廃校の活かし方」です。

それによると文化施設・交流施設・体験施設・食品加工所・教育施設等実にいろんな活用の仕方があるものだと感心します。私見ですが今ある施設を生かすので建設コストがかからない、学校というのは学びの場なので起業や創業の場としてのイメージに合う、思ったよりも付帯施設がしっかりしていて便利である等のメリットがあるのではないかと思います。

当社が開業に関わったところでは福岡県みやま市旧山川南部小学校跡に作った「ルフラン」という市民共同使用型食品加工場・レンタルカフェがあります。ここは利用者が後を立たないくらい利用率が高いです。市外在住の利用者が目白押しです。

このルフランもゆりかごです。ここで学び、体験した起業家たちがやがて常設施設を構えます。イーナバリも3年後は新加工場を建設しないと生産が間に合わなくなります。まさに廃校は今でも学校です。ここから生徒たちが羽ばたいて行きます。

posted by tk at 08:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする