2021年02月18日

SDGsを学ぶならルフランバイオマスセンター

昨日は福岡県みやま市に行きました。最近は農水省の事業が入っており、よく行きます。最初に行ったのは2017年頃でした。旧山川町南部小学校運動場跡にバイオマスセンターができるので、併設で旧校舎を「人が集まる賑わい施設」を建設、具体的には市民開放の加工場を作りたいということで当社で支援しました。

バイオマスセンターも関係施設も総称は「ルフラン」です。当社が建設支援をしたのは「ルフラン加工場」と呼ばれ、隣にある市民開放型カフェは「ルフランカフェ」と呼ばれて市民に人気です。

何度もルフランを訪れているのに中核施設の「ルフランバイオマスセンター」はまだ見学したことがなく、昨日見せてもらいました。フル稼働をしています。

このルフラン施設全体を建設、運営しているのはみやま市衛生環境課です。旧知の環境衛生課長から直接説明を受けました。構想は2010年頃から始まり、具体化したのは2012年頃で、完成、営業開始したのは2016年で、1年後に当社が加工場づくり支援をしました。

市内の生ごみとし尿と浄化槽汚泥を回収して、発酵設備でメタンガス発酵をさせて、電力と液肥に変えています。特に液肥は市民に販売され、農業用の肥料として大人気です。10,000トン/年の有機液肥が生産されます。価格は1反(10アール)分当たり、1100円で販売され、市販の化学肥料を購入するのの1/10のコストです。

SDGsが叫ばれる現在、人間のし尿を有機肥料に変えている例ということで探していましたが、実はその模範例が自分が関わった隣にあったということで昨日は大変よい勉強ができました。

昔、肥汲みが農家の大事な仕事でした。異臭の中を辛い仕事でした。人糞を肥料にというのは戦後、アメリカ支配の中、不潔だということで化学肥料産業が育成されて、廃れて行きました。これを科学的に、衛生的に、環境的にそして健康的に解決したのがこの方法です。

施設の側の旧校舎にはルフランカフェがあります。し尿回収車がバイオマスセンターに運搬して来る脇で市民がカフェでお茶しながらゆったり過ごす。これこそSDGsです。百聞は一見に如かず。これぞSDGs社会を見ました。

この構想から実施までやったのが昨日私に説明してくれた松尾課長です。すごい人材がいるものです。特に人間のし尿を液肥に変えて、それを農家が受け入れるよう住民説明から受益者説明まで相当のエネルギーを要したはずです。これぞ、地方公務員の鑑。

posted by tk at 09:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする