2021年01月12日

豊作貧乏は悲しい言葉

世に出てそれが受け入れられるようになると大量生産に入ります。それで価格は安くなり、多くの大衆がそれを享受できるようになります。それが生活の質の向上と言われ、経済繁栄がなされていきます。

農産物の世界もそうです。昭和40年頃までコメは生活必需品なのに供給よりも需要の方が上回っていました。ようやく、需要と供給が逆転して昭和45年から減反政策が取られるようになります。

田んぼを畑にで、園芸作物、特に野菜の振興が盛んになりました。生活野菜の産地化が進んで行きます。玉ねぎ、じゃがいも等日本の家庭料理の先兵となったカレーライス用の野菜の振興が行われました。

中でも玉ねぎ、じゃがいもなどは日持ちがするので都会から遠いけど耕作地が広い北海道で栽培、玉ねぎは季節で産地が替わる産地間リレーのしくみが確立されました。

その後は洋風化路線の主役はサラダが台頭します。当初はサラダに生で食べられる高原野菜として嬬恋キャベツなどが大量生産の象徴となります。さらにいろんな品種の葉物野菜が需要が高まり、消費期限も短く、流通も限定になります。都市型近郊農業が盛んになります。葉物は水耕栽培も確立されます。

たくさん作られると価格も安くなります。ずっと野菜の先頭を走っているトマトは相変わらず、生産量は王様ですがそれを上回る生産者が現れ、大手食品メーカーが生産者団体まで作ってしまったので、価格も需要も下落傾向に入っています。ぶどうではシャインマスカットが席巻し始めました。価格も頭打ちに入りました。今年はもっとマーケットが乱れるでしょう。

中山間地域は耕地面積が狭く、生産条件が不利です。大量消費、大量生産作物は平地部に比べ、ハンディがあります。米が採れないので雑穀、野菜は自生の山菜やきのこ。たけのこ等。

しかし、知恵者がいてこれらの作物が価値があると思えば平地で栽培を始めます。栽培雑穀、栽培山菜等。価格も大量生産によりぐっと安くなります。旬もなくなります。

こんな中山間部に何を栽培すれば、生活できる金額を稼ぐ農業経営ができるのか?面白い時代が来ています。
posted by tk at 08:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする