2020年11月14日

詭道と向かい合うには水五訓

孫子が言ったかどうかはわかりませんが「兵は詭道なり」という言葉があります。戦いとは敵との騙し合いであるといった意味でしょうか?戦いにルールはないので勝てばよいので、騙し合いです。

スポーツはルールに則った中でのやはり騙し合いです。ビジネスは?人間社会は?同じく、ルールを反しないギリギリの世界の騙し合いです。騙し合いに勝った人が勝者です。

勝った人の言葉や名言集には「誠心誠意」という言葉が載っています。正直者はバカを見るとも言います。誠心誠意と正直者は全く関係ないものです。戦後の大政治家の言葉に「誠心誠意、嘘をつく」という言葉があります。この老政治家はこの言葉を駆使ながら「保守合同」を成し遂げました

しかし、小賢しい、ちょっと頭のよいのがこの「詭道」を使うと「策士、策に溺れる」で自滅します。自分で作った虚構の中に落ち、どこまでが虚でどこまでが実?かわからなくなってしまいます。

「駆け引き」、「肚の探り合い」はビジネスの世界でも通常、商談技術に加えられるほどよく使われています。ただし、この時もある程度自分の肚を決めてかからないと相手に翻弄され、不安になり、自分を失ってしまいます。

私は最近、黒田如水(かどうか不明)の「水五訓」を知りました。その五訓の5番目が好きです。「洋々として大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ霰と化し凝しては玲瓏たる鏡となり而もその性を失わざるは水なり」水は変幻自在です。

詭道、騙し合いに対峙するには自分が水になることだと痛感します。「あなたの心は読めない」と言われたら私は水ですから、いかようにも変わります。でも本質は変わっていません。あなたに合わせているだけです。

そしてやがてそれが五訓の1つ目「自らが活動して他を動かしむるは水なり」、2つ目「常に己の進路を求めて止まざるは水なり」、3つ目「障碍に逢いて激しく努力を倍加するは水なり」になります。

そして4つ目「自ら潔して他の汚れを洗い清濁併せて容るるの量あるは水なり」ということになります。詭道に拙い詭道で対抗するよりも水五訓の心で向かった方が有効な気がします。さすが、戦国時代の大軍師黒田官兵衛です。
posted by tk at 08:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする