2020年05月31日

農業教室も立派な農業である

昨日は農業実践教室を主宰している(有)フォトシンセシスの教室を見学させてもらいました。場所は千葉県若葉区にあり、今でもまだある私の佐倉の家から10kmも離れていないところでした。

主宰者は高橋有希・和義夫妻です.有希さんと私が20年近い知り合いです.彼女が26歳代半ばで中小企業診断士でデビューして私は当時の中小企業事業団の仕事で彼女と全国を経営診断に回っていました。その頃、中国視察を企画してご主人の和義さんも参加してからご夫婦で知人になりました。

その彼女が15年前に農業教室を始めると言い出し、千葉県の多古町で農家と組んで開始しました。それから紆余曲折を経て、最近はご主人も共同経営者になり、ますます発展しています。

当初から農薬、化学肥料不使用の農業を目指していました。紆余曲折というのは彼女に農業技術がないために農家と組みますが、なかなかうまくいかずに1年単位でパートナー解消になり、その度に農地を貸してれる農家を探して転々します。

最後に農家に栽培技術と農業教室のコンテンツを依存している限りはずっと首の皮1枚で農地を転々する経営が続くとわかり、では自分で栽培技術もコンテンツも身につけようと決心したところから今が始まります。喜んで農地を提供する人も現れました。

実は私はその部分を聞きたくて昨日訪ねました。彼女との付き合いは長いですが、その話は初めてです。新規就農者が農業に入るきっかけはなんだったのかを聞きたかった訳です。

彼女の実践教室は生き物です。こう言った農業技術修得セミナーはできる人ができない人に教えています。しかし、彼女は違っています。すでに15年の経験を持つ彼女でも昨日の講義では3つの失敗点を受講者と共に共有していました。

1つはナスの根に納豆菌がついてしまい、顕微鏡で納豆菌の特定をしていました。2点目はスイカの苗がツル割れを起こしていること、パッケージの裏面に書いてある通りにやったらツル割れを起こしてしまった、これの対策法を生徒と共に実行していました。

3点目は酢酸を希釈して畑に撒くのに、予めご主人が用意した水溶液を真水だと思って、生徒に酢酸の投入を指示して2倍の濃度の酢酸水溶液を撒いてしまったことが判明して、慌てて薄めるために真水を撒きました。

失敗があるから農業実践教室に来ているのです。共に失敗して、共に共有して、立派な農家になっていく。農業教室も立派な農業です。
posted by tk at 08:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする