2020年03月22日

トップが命令しないと組織は動かない

カロリーベースの食料自給率が30%台とという異様な数字が続いています。さらに減少傾向にあります。放棄耕作地が拡大しています。イノシシや鹿のせいにしていますが、人間が耕さないからこうなります。

道の駅や農産物直売所を行政主導でやろうとしても並ぶ野菜がありません。JA主体でやる場合は自分のJAで扱っている野菜を販売します。するとスーパーやAーcoopで販売している野菜ばかりで朝採れ野菜はまず並びません。

一方で農業をやりたいと言う人の数は増えています。実際に民間企業主催の新規アグリビジネスセミナーに100万円くらいのお金を払って受講している人も多くいます。各県にある農業大学校も新規就農者1年コースを設けて栽培技術を教えています。

大阪府豊能町で(一社)エクセレントローカルが受注して3年間行なっている新規就農塾の3期目塾が昨日無事に終了しました。11名全員が卒業しました。

町内にある志野の里という週末のみオープンしている農産物直売所の開設に並行してそこに並べる野菜の栽培を目的としてこの塾は始まりました。4年前から準備しました。この発案の先には道の駅構想があったのですが、そっちは現在中断していますが、確実に新規就農者は育っています。

全国の道の駅は国土交通省事業です。当然、国土交通省と目線が同じの都市開発計画会社がハコづくりをします。しかし、ハコができても並べる農産物がありません。その頃になると設計施工した都市開発計画会社は農業へのノウハウはないのでトンズラです。ハコだけが残される。

豊能町は先見の明があったわけです。全国の自治体からこういった構想が持ち込まれます。しかし、道の駅準備室はたいていが産業振興課の中にあります。それに対して農家の管轄は農林課です。この2課で責任のなすり付け合いが始まります。

特に農林課はJAと既存農家の保護に注力しています。JAだって農産物直売所づくりはたくさんやっているのにこれが役所の自分の仕事になると担当課は逃げます。もう1つは大した数はない大型農家・専業農家への恐れです。大型農家・専業農家が反対するのが怖い。定年まであと5年、定年したら家業の百姓でもしよう。それじゃ思っていることとやっていることが矛盾しています。これもみんな生計と自分の身を守るためよ。あ〜、情けない。

うまく行くかどうか?1つだけです。首長がトップダウンでやれという命令が出せるかどうかです。100%これで決まります。当社が支援している市町村の道の駅や農産物直売所や農産加工所はすべてトップの決断で行われています。さあ、これができるかな?あの市、この町の首長達は?

posted by tk at 09:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする