2020年03月16日

後継者。親子間も壮絶な戦い

私の世代が起業して会社を大きくした、あるいは企業化に成功した社長達の一番の悩みは後継者です。何で悩まなければならないのか?トンビが鷹を産んでりゃ喜ばなくてはならないのに。

本当は鷹なのかも知れませんが、例えば子供が医学部かなんかに入れば鷹を産んだと喜ぶのに、自分と同じ仕事をさせると鷹を産んだとは思いません。いつまで経っても自分よりも劣っていると思っています。

起業した人は試行錯誤ができます。失敗もできます。1勝9敗でもその1勝でメシが食えるようになります。それに対して後継者は失敗できません。親は20勝無敗を期待します。これじゃ育ちません。互いに不幸です。

では同じ会社でも親父がやらなかった新事業をやらせる。これまた上手く行きません。やらせているから。その新事業は親父が将来性があり、やりたいと思っているだけで子供は思っていないのだから。やらせても仕事に身が入りません。

どうすればよいか?2世で会社がうまく行っているどころか、10倍位にした経営者は何人もいます。その共通点は親(先代)が早く亡くなって、右も左もわからずに遮二無二やってきた、あるいは親がさっさと引退したので、押し付けられた格好で自分でやるしかなかったです。

もちろん、それに耐え切れずに潰れた後継者もたくさんいるのですが、生き残っているのは潰されずに生き抜いて人です。

人垂らしといわれ、人心収攬術の天才であり、多くの人を魅了した秀吉も、晩年は秀頼への後継の見苦しさで人心は離れ、豊臣政権は1代で崩壊します。多分、その後の徳川が300年近く続くという事を知らずに死ねた秀吉は幸せだったかも知れませんが。

後継者の育成は難しいです。実力の世界なので常に実力のある人が台頭してくる中で、ただ息子・娘というだけでは世の中は認めてくれません。どうすればよいのでしょうか?組織として後継体制をつくる。これが一番得策ですが、中小企業ではそんな余裕はありません。家業なのですから。

後継者は親がいないものだ、死んだものだとと思って経営する事です。早く親父から実権を奪い取り、親父に口出しさせない。もう1つは自分がやりたい新事業を必死でやる。それで親父の10倍くらい働く。

そして、自信が出てきたら親父を追放するあるいは隠居所へ幽閉する。それができたら子も一人前です。親父に優しい言葉をかけられるようになった時が逆転した時です。世代間も親子も壮絶な戦いである事を忘れないように。
posted by tk at 07:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする