2020年02月10日

人生は完成することがないので素晴らしい

昨日は奈良県にいました。昔、5年ぐらい前、2度3度行って美味しいし、いいお店だなったと思ったお店に行きました。大繁盛で入れません。別のお店に入って、1時間ほど待機していました。丁寧に義理堅く、電話がかかり、入れました。

なんでこんなに流行っているか?テレビかなんかでしかも有名な人が推奨したとかです。なるほど、いいお店なのでそうなるのは実力です。しかし、居心地は昔の方がよかったです。

地方の小さな居酒屋で普通に食べて、飲めていました。こんなに繁盛しているとあとを急かされているようでくつろげません。店内もぎっしりで立錐の余地もありません。客層もメディアに反応しそうな若い人ばかりです。以前は普通のおじさん、おばさんがお客でいたのが見当たりません。そういったかっての常連さんははじき出されて敬遠してしまいます。

お店の繁閑はお客様の評価で決まります。しかし、現在はメディアという大権力が評価、お墨付きも悪評も決定力を持っています。メディアに出た翌日から人生も経営も変わります。

普通の飲食店がお客様の待ち順カードを配り、行列の指導まで行うようになります。ホールの人の仕事は配膳することよりも「さっさと食べて、さっさと帰ってくれ」の捌きが大事な仕事になります。口は「どうぞごゆっくり」と言いますが、顔は「さっさと」です。

常連お客様も辛いし、お店側も辛いです。飲食店に限らず、あらゆるビジネスがそうです。全国レベルのメディアの洗礼を受けると変容します。常にメディアに出ていないと経営が成り立たないビジネスもあります。

そこにはメディアが育てたというよりも作り上げた成功者がいます。立志伝中のサクセスストーリーの人がいます。そんな会社が突然倒産したりします。あとで聞くとメディアに出ない時は客もまばらで、経営は苦しく、銀行の支援も打ち切られて倒産といった流れになります。

人間の活動は遅々として進みません。一つのことをクリアするのに膨大な継続と精進が必要です。それを速成のスターに仕立て上げること自体が嘘であり、虚です。完成することはない仕事を持ち、毎日それをやり続けること自体がビジネスであり、人生です。
posted by tk at 07:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする