2020年01月19日

コンサルの仕事は相手の話を聞くこと

地方出張が多いです。仕事をいただきに、企画提案に行くこともあるし、仕事をいただくと今度は定期的に行くことになります。泊まりが多いので有志の割り勘夕食会も行います。基本的に先方は誘わないのでこっちが声をかけます。

相手が応じてくれる時は嬉しいものです。昼間は企画提案やセミナーですが、夜はいろんな話が出ます。みなさんが聞きたがるのは他の地域はどういう活動をしているか?とか、事業に多くの人に参加してもらうにはどうしたらよいか?です。

しかし、やがて自分の私生活の話になります。若い頃、都会に行っていたが戻ってきてこの仕事をしている、子育てのこと、保育所の送り迎えの奥様との分担、土日は親が老けてきたので自分が家の農作業をしている、また集落の共同作業のこと等地域で生きて行くことの泣き笑いを話してくれます。

我々は仕事で行っています。しかし、仕事のノウハウや企画力等の頭脳をウリに行っているのではありません。また、朝まで酒に付き合う体力をウリに行っているのでもありません。

我々は「人間」をウリに行っています。人間力?人間性?いろんな人間としての魅力、信頼等をウリに行っています。その全人格まで含めてコンサルの価値です。

だれも毎日忙しくしている中で、割り勘の感情は払ってまで夕食に付き合ってくれるのは「この人が来てくれて嬉しい」、「この人といると楽しい」、「今日はこの人に話を聞いてもらいたい」そんな魅力がないと相手にしてくれません。

酒の席までマーケティング話や成功話や有名人との交友や昔の栄光等をいい気になって話しているコンサルはバカです。昼間はこっちの話を聞いてくれたのだから、夜は9割は相手の話を聞く。

その姿勢と謙虚さがないと受け入れられません。そして相手が喋ったことは地方が直面している現実なので、それを知ることは自分にとってもプラスになります。

コンサルとは教えに行っているのではないのです。教えてもらいに行っているのです。しかもお金までもらって。その恩返しができるかどうかがそのコンサルの力量なのです。
posted by tk at 10:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする