2020年01月11日

新製品はお客様への新しいシナリオの提示と表現

生命保険の支払い期間があと3年間になりました。3年間で死ななければ満期として私が受け取りますが、もしもの死亡時の受取人が元配偶者になったままなので、長男に書き換えました。合わせて、生きていても高度障害で受け取り能力が亡くなった時の受取人も長男に変更しました。息子は「親父が早く死なないかな」と毒づいていました。

その後で新しい保険と今度は息子向けの保険の加入促進営業が始まりました。生命保険は「不安」を売っているの?いえいえ我々は「不安解消の安心」を売っています。いずれにせよ、不安を先に与えて、それからその解決策として「安心=保険」が売れる。見事なコントラストです。

銀行は資金需要が減って、金利が下がっても借り手がいません。優良だった借り手が廃業に向かっています。一方で起業や事業継承の新規性の高いファンドは資金需要が高まっています。そのコントラストも明確です。

当社は食の世界の会社です。新製品開発支援を多く手掛けています。「何をもって新製品というか?」リニュアル程度をもって新製品発売と言えるかですが、私の考えは少しいじっただけもそれを購買者にアピールできれば「新製品」です。

既存の「Product」のパッケージデザインや入り数や価格を少し変えてもそれは新製品です。大手企業がよくやる手で「プロモーション(販促)のための新製品発売」です。

では、博多の辛子明太子が昔は真っ赤な着色したものだったのが、20年くらいかけて着色料を減らして、無着色明太子にした場合は?無着色を強調してウリにすれば新製品です。内緒で少しずつ着色料を減らしていって、無着色に行き着いたのは新製品ではありません。

しかし、共通なのはここでも「着色の赤」と「無着色の透明」のコントラストが使われています。そして、「無着色透明=健康・安全」のメッセージを伝えています。

コントラスト(対比)、あるいは比較による商品開発手法が一番わかりやすいです。買う人の心理を一番揺さぶるから。初歩レベルではお客様の「不満からの解消」をするから。高度になると「ライフスタイルの変化、変身」を可能にするから。

新製品開発というのは「お客様への新しいシナリオの提示と表現」です。だから現行品を数センチだけ動かしても作り手が新しいと思うシナリオを述べればそれは新製品です。

面白くもなんともないけど。それで日本の食品産業は陳腐化して、レベルダウンしているんだけど。


posted by tk at 09:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする