2017年06月04日

ふるさと納税が農産加工食品をダメにした

糸島はるか(日向夏と甘夏の自然交配から誕生)の生産・出荷が終わり、この6月から7月にかけては善果園の晩生の平戸夏香(日向夏の平戸バージョン)の出荷が始まりました。

平戸夏香が生産される九州のある市はふるさと納税で3年前に日本一になりました。それまで3年間加工特産品開発支援を当社が行っていましたが、ふるさと納税バブルがやって来て、地道な特産品開発は消えてしました。

その中にあっても善果園の平戸夏香は上位の人気を保ちながらバブルに流されることなく、一定数量を供給しています。

ふるさと納税が社会問題化しています。ふるさと納税というのは自分の生まれ育った市町村に寄付をして、その金額から2000円引いた金額を所得税や住民税から引いてもらえるしくみです。

これ自体はすばらしいのですが寄付をした自治体からの返礼品の返礼率が異常になっており、社会問題になっています。

例えば、私が全国のどこかの自治体に10万円寄付したとしましょう。そこから2000円引いた9万8000円は本来納めるべき、私の所得税、地方税から引かれます(税額控除されます)。


そこに寄付した自治体から返礼品が届けられます。大体、寄付額の4割ですから4万円程度の特産品が届きます。そうすると私は10万円の寄付で14万8000円の便益を受けることになります。

この返礼率は最近エスカレートしており、かつ地方の特産品ではなく、金券まで返礼品になっています。80%の返礼率で金券を受け取ると8万円が私に入ります。それに税金の控除額9万8000円を合わせると17万8000円が戻ります。10万円の寄付が17万8000円に化けました。7万8000円は丸儲けです。

このツケは誰が払うのでしょう?紛れもなく国民です。しくみをつくったのは総務省です。

これに荷担して返礼品合戦を仕掛けたのは大手ネット販売業者です。しかもこれに踊ったのは地方自治体の公務員です。

当社は当初からこの虚構が壊れるのはわかっていたので一切、手を出しませんでした。あまりにも安易で、稚拙で、無能な制度です。これが廃止、抑制されるとふるさと納税バブルに酔ったかなりの生産者・製造者は潰れると思います。

本来、やるべきはその地域の農漁畜産物の生産やそれを活用した加工食品の開発・販売なのです。
posted by tk at 07:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする