2009年07月07日

最近私が関心のある食のテーマ2つ

昨日は当社の7月度全体会議でした。今月の事例発表では野口が全国の特産品の面白いデザインや商品コンセプトを発表しました(写真)。まだまだ我々の知らないすばらしい特産品が多くあります。我々も日々勉強です。午後は大仙市商工会の村田さんがやってきて農商工等連携人材育成事業の打ち合わせでした。農商工連携で地域を活性化して産業を起こしてもそれを動かす人材がいないのが地域の一番深刻な悩みです。これは私が常々言っていることでこれからは地域内に地域おこしのできる人材を育てなければなりません。この6月に採択された農商工等連携人材育成事業はそれにぴったりの事業です。
話は少し変わりますが私の最近の関心テーマは2つあります。1つは全国への業務(加工)用商品の販売のしくみづくりです。食品メーカーは大手量販店・大手ユーザーへの営業活動が主になっており地方零細ユーザーや小売店への販売を切り捨てています。例えば当社が青森県深浦町で地域特産品開発セミナーを行って、その受講者が加工特産品を開発・製造しようと思ってもそれに使用する調味料等が買えないのです。地方では手に入らないのです。食品メーカーは大手量販店・大手ユーザーに売ったって叩かれて儲からないどころか損しているのにそっちの方ばかり向いている。本当にバカですね。
それで高橋・内藤・本間の当社技術陣は特産品のレシピを作る時に全国津々浦々に販売している、受講者がどこでもスーパーで入手できる調味料にしてしまいます。いくら素材が地元農産物でも調味料が大手食品メーカー商品では様(さま)になりません。どこかの会社が「我が社は農家の特産品づくりを応援しています。1個からでもお届けします」と言う営業方針を打ち出したら相当に反響があり地方からは支持されると思いますが大手量販店・大手ユーザーの奴隷と化している食品メーカーにそんな勇気と才覚のある経営者はいません。
もう1つの私の関心は米粉です。私は近い将来米粉と米粉料理が大ブレイクすると信じています。当社は独自で米粉料理の研究開発を行うつもりです。着々とその準備に入っています。幸いなことに私の友人が米粉食文化2000年のベトナムから帰国しました。彼から多くの米粉料理を学ぶつもりです。
面白い特産品.jpg
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2009年07月06日

泣き笑いを発露できる仲間や場が欲しい

毎日講演かセミナーをしていますが思いがけぬ方々からメールが来ます。と言うのは2年前とか1年前に講演を聞いた方からです。覚えていただいているだけでも幸せです。昨日1週間分のメールを読んでいたら次のようなメールが2通入っていました。
「突然のメールを送り、大変失礼いたします。2年前に、水戸市で行われた常陽銀行主催のアグリセミナーで、先生の講演を聞いたことをきっかけに、(中略)本業は土木系測量設計業を営んでいますが、7年ぐらい前から農業に関心を持ち事業化に向けて少しずつ準備しています。(中略) 大変あつかましいことかと思い、長らく躊躇していましたが我慢できずに連絡させていただきました」
もう1通、「初めまして昨年、11月位でしたか熊本商工会議所主催の「農商工連携で1億円!」だったと思います。(中略)今日の新聞でもメロンキャラメル、阿蘇ジャージーミルクキャラメルだのも貧困なアイデアで無駄な浪費ですよ。(中略)鳥巣様の二丈町ミツル醤油の岩のり、先代の社長時代から私が作りましたラベルです」中略部分はお二人の熱い意見が書かれています。私の出身地まで完璧に情報入手されておりありがたい次第です。
食と農に熱い思いを持っている人が増えています。その方々が求めているのは情報交換・交流の場です。メディアが報じるようなきれいごとの農業・アグリビジネスとは行きません。メディアが報じているのは絵空事です。みんな自分の農業・アグリビジネスの泣き笑いを発露できる場を求めています。最近、講演・セミナー終了後に私が受講者に取り囲まれるのもそのためだと思います。私への質問ではなく私に話をして自分の農業・アグリビジネスはこれでよいのかの確認をしているように思えるのです。
農業・アグリビジネスが次のステップに入ったような気がしてなりません。みんな逡巡しています。自分なりに考えて一生懸命やっているけれどその確認や相談相手や交流の場が欲しいというのが本音のようです。そろそろそういったネットワークを立ち上げた方がよいのかも知れません。
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2009年07月05日

農商工連携の鍵は1次加工

最近は当社が特産品開発支援した地域の自治体や商工会から加工施設を建設したいと言う話がよくあります。1次・2次加工施設を建設して最終加工特産品まで生産できるようにする計画です。私が農業とは生食用の農産物の生産・販売だけでなく1次加工まで農業の分野だと言っていることも影響しているようです。生食用農産物と1次加工品を農業産地が握ってしまえば原料戦略は農業産地が有利になります。
今までの農水省の補助金で作った加工施設は最終商品(2次加工品)を製造するための「1次・2次加工一体セット設備」です。原料を投入すると全て最終商品(2次加工品)になってしまいます。これでは加工施設の稼働率は最終商品(2次加工品)の売れ行きに左右されます。たいていの加工施設が遊休施設になっているのは最終商品(2次加工品)が加工施設のキャパシティ(生産能力)に見合う程売れていないからです。農家のおかあさんグループの販売力では加工施設のキャパシティ(生産能力)は持て余しています。
これからは1次加工設備で作った中間製品(1次加工品)を最終商品(2次加工品)にするだけではなく中間製品(1次加工品)を食品メーカーや菓子メーカーに外販しなさいと言うのが私の持論です。従来の「1次・2次加工一体セット設備」ではなく「1次加工設備」と「2次加工設備」が販売先に応じてそれぞれ独自に稼働し生産・販売する方式です。
私のところに元気で特徴のある食品メーカーから入手できる数量でよいので地域特産原料を紹介して欲しいと言った声が多く寄せられています。そういった食品メーカーは数量限定・季節限定・地域限定で商品を製造・販売します。今の食品業界にはこういった1次加工品の生産のできる施設や企業がないのです。この動きに地域の加工特産品施設は眼を付けるべきです。これこそが究極の農商工連携です。
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2009年07月04日

地域でしっかり販売場所を確保する

昨日は新潟県商工会連合会主催の農商工連携セミナー紫雲寺会場でした。昨年度は地域資源∞全国展開プロジェクトで特産品開発支援をしました。昨年度全国展開プロジェクト委員長だった小林さんが今年第3セクター「紫雲の郷」の社長に就任していました。「紫雲の郷」は紫雲寺地域内の県立公園の中にある宿泊・飲食・スポーツ・レクリエーションができる観光施設です。
小林社長就任と共に地元特産品を施設内で販売するようになりました。写真上左は洋梨・ルレクチェとラフランスの缶詰です。先週から販売し始めましたが好調なスタートです。昨年度地域資源∞全国展開プロジェクトで開発した特産品の1つであるルレクチェゼリーも再来週から「紫雲の郷」で夏休みの観光客に販売開始します。特産品の販路開拓で多くの人は都会特に東京の販売を志向しています。東京には夢のような販売先があると思っていますがそれは幻想です。地域でしっかり販売場所を確保することが大切です。
東京の販路と言えば巨大量販店と百貨店でしょうが両方とも経営不振に陥っています。大量販売のしくみが今のライフスタイルにマッチしていません。大量販売オペレーションは既に過去の遺物です。その遺物に販売してもらおうなんてまだ考えていること自体が時代倒錯もはなはだしいです。どこかのお笑いタレント知事が東京の百貨店へ特産品のセールスマンをしてもメディアの話題にはなっても地域産業おこしには結びついていません。地域特産品は大量販売を否定したところから始まっていることをしっかり認識しなければなりません。
セミナーは約40名が受講しました(写真上右)。隣の聖籠町の(株)天尾重健の若い社員2人がやって来て一番前で熱心にメモを取っていました。30歳前後の社員がやってくるのはたいていが会社の命令でしぶしぶ、セミナー中は大体寝ていますがここの社員2人は違っていました。眼が真剣そのものでした。名刺交換をしたら名刺の裏に経営スローガン「技で奉仕 知恵で奉仕 仕事を通じて 毎日成長」と書いてあります。やっぱり違いますね。多分この会社の経営者は相当に凄い人です。
講演の後は昨年度の地域資源∞全国展開プロジェクトを踏まえて今年度からは独自で「紫雲寺ブランド全国展開推進事業」を展開することになりその協議会の第1回委員会でした(写真下左)。今年度、農産品の加工施設を建設する計画がありその検討でした。16時半終了予定が議論が白熱して終わらずに私は中座せざるを得ませんでした。確実に地元は盛り上がってきています。
洋なしの缶詰.jpg紫雲寺農商工連携セミナー.jpg紫雲寺ブランド全国展開推進事業.jpg
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2009年07月03日

自分の中の農商工連携をイメージする

昨日は岡山駅発6時08分の朝一番ののぞみ104号に乗り込み、東京駅で本間と別れて一人で新潟にやってきました。新潟県商工会連合会主催の農商工連携セミナーでした。100名定員に110名の応募があったそうでぎっしり満席でした(写真)。商工会役員・中小企業者・農業者に行政機関職員が多かったです。今日は新潟泊で明日新発田市紫雲寺に移動して農商工連携セミナーです。
講演後睦農園の熊倉さんが名刺を持って挨拶に来てくれました。私が言っていることは間違っていないかと聞いたら「あなたの言うとおりだ。自分の農業農業経営の方向が間違っていない事を認識できてうれしかった。私もさつまいもやそばを栽培してそれを加工して密いもで販売したり、そばも麺にして販売している」と言った話もしてくれました。
また越後津川のよしだやの斉藤さんが「うちは漬け物屋だけれど漬け物業は農商工連携の最たるものです」と話に来てくれました。湯沢温泉旅館組合長の富井組合長が「滝乃湯」の若女将の長松さんと一緒にやってきて「湯沢温泉」でも地域食材を利用したメニューの取り組みの話や長松さんが企画している朝市の話をしてくれました。旅館のきれいな若女将さんと話する事など平素は皆無なので緊張してしまいました。
講演で千葉県の鉄砲漬けに千葉県の白うりが使われなくなりそれを藤倉屋の藤倉社長が復活させている話や絶滅の危機に瀕していた藤沢かぶを山形県鶴岡市の老舗漬け物屋・本長が復活させて話をしたり、大分県別府温泉のメニューにあまり地元食材が使われていない等の話をしたからだと思います。聞いている人がそれぞれ自分の中の農商工連携をイメージしてくれればそれでよいのです。
講演は午後3時に終了しました。今日は午前10時出発なのでずいぶん時間が空いてしまいました。いったん東京に戻り明日再び新潟にやって来てもよかったのですがせっかくだからホテルで今週末締め切りの原稿を書きました。ホテルでレンタルパソコンを借りて原稿を書いていたら7年前中小企業大学校の実習指導で1週間程度新潟駅前ホテルに滞在して和菓子屋の経営診断をして生徒と一緒に診断報告書を書いていた日を思い出しました。みんな私の教えに通りちゃんと仕事現場で農商工連携をやっているかな。
新潟県商工会連合会.jpg
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2009年07月02日

対応できないほど塩の注文が入ってくる

昨日は和歌山県広川町商工会で早朝から加工施設を訪問しました。最初はJR広川ビーチ駅にある広川町物産センターです。飲食施設と農産物直売所が併設しています。農産物直売所にはセミナー受講者の中平さんのみかん蜂蜜久保田しょうゆの特産醤油が並んでいます。写真上左は何とこの時期にハウスみかんが販売されています。みかんの収穫は秋だとばかり思っていましたが和歌山にはすでにありました。
次は「稲むらの塩」工場に行きました(写真上右)。中山商工会長が中心となって地域高齢者のグループを結成して製塩をしています。一昨日に和歌山県内の梅干しメーカーから塩の注文が200kgが入ったそうで大忙しでした。5kgの塩を作るのに200リットルの海水を必要とします。1日の生産量が通常5kg、フル生産で15kgですから200kgの塩を生産するには15〜40日の日数を要します。40日後は梅干し漬けは終了しているので間に合わないことになります。写真中左は製塩の燃料の薪(まき)です。写真中右は製塩釜です。ぐらぐらと煮詰めながら塩が出来上がっていきます。
それから岡山市に移動して「地域の食と農ビジネス講座」の第3回目最終日でした。休憩時間にもお互いのビジネスの連携が話されるようになりネットワークが形成されるのを肌で感じました(写真下左)。ここでも30名を超える方々が最後まで受講しました。
昨日は最後の受講者全員がビジネスストーリーを発表しました。写真下右は河上さん(左:河上さんが手に持っているもの)が自家ブルーベリー(右:本間が手に持っているもの)を染色に利用して染め物を作ったものです。斬新な気がしました。その他も井上さんのれんこんの加工品、寒竹さんの完熟ブルーベリー、高原さんの味噌麹(こうじ)、原田さんの牛乳せんべい、山本さんの飲める温泉水等がストーリーと共に現物サンプルが出現して楽しい発表になりました。
終了後は懇親会を開催して20名を超える受講者が参加しました。本セミナーの受講者は農家・建設業者・商業者・加工業者・飲食業者・サービス業者と全業種にわたり、お互いがその気になって連携を組めばいかなる連携も可能なる構成員です。懇親会が終わっても席が引き切らずにずっと盛り上がっていました。
ハウスみかん.jpg稲むらの塩工場.jpg製塩の薪.jpg製塩釜.jpg休憩時間中.jpgブルーベリーの染め物.jpg
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2009年07月01日

それなら私だってやれる

昨日は和歌山県アグリビジネス経営革新塾第4回目の最終回でした。セミナー開始前に主催者の商工会が腹ごしらえに出してくれた「なれ寿司」です。滋賀県「鮒すし」と並ぶ我が国の寿司の源流ですが「鮒すし」が高価な珍味特産品に対して和歌山県当地域の「なれ寿司」はしっかり地域料理で根づいています。地域資源で受講者に地域料理を出してもらったらほぼ全員が「なれ寿司」と書き、ほぼ全員が好きで家庭でよく食べると答えます。
セミナーは第1回目より受講者が増えたまま大盛況で無事に終了しました。昨日は昼間兵庫県の食品メーカーへのプレゼンだったので本間と一緒でした。今日は岡山市で「地域の食と農ビジネス実践講座」第3回目最終回なので昨日そのまま和歌山県広川町商工会に連れてきて地域資源を活かしたドレッシングの開発等の話をしてもらいました(写真上左)。かなりの受講者がそれなら私もやって見ようと言う気になったはずです。
写真下左は受講者のパン店を営む和田さんが焼いて受講者全員に配ってくれたパンです。当地は柑橘(かんきつーみかん)の産地です。それで柑橘を生地に練り込んだパンを焼きました。柑橘は秋しか採れないので和田さんはみかんジュースで生地を作り焼きました。
和田さん曰く「朝2時に起きて一人でパンを焼いている。日々のパン焼き業務に追われ、地域素材を使用したパンまで及びもつかなかった。セミナーで聞いたのでやってみたら面白くて新商品アイデアも多くわいてくるけれど我々は農産物を生のまま農家から入手しても使えない。パウダーやペーストやドライになっていたら容易に地域特産素材パンを作れる」。まさにその通りです。それが1次加工なのです。このしくみは農家や中小食品メーカーがやるのではなく地域産業として行政等がバックアップしてそのしくみを作った方がよいと言うのが私の考えです。
写真下右は先週紹介したおもと生産者の梅本さんのおもとです。話だけではイメージがわかないので実際持参してくれました。梅本さんはそれを現在和食ブームで世界中にある和食レストランに置けないかと考えています。
広川町商工会のセミナーは大成功でした。多くの受講者が加工特産品を作って売ろうと言う気になっています。その気運を醸成してこれを実現に向けて動いている中山広川町商工会長以下役員・職員の熱意がすごいです。間違いなくこの動きはこれからの商工会のあり方を予言しています。
広川のなれ寿司.jpg広川第4回目.jpg和田さんのパン.jpgおもと.jpg
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2009年06月30日

農家が米を直接ホテルに売るようになるまで

昨日は宮城県丸森町の「ガッツリアグリビジネス講座」でした。昨日からストーリーづくりに入りました(写真左)。それぞれのアイデアにストーリーを付けていきました。来週はこれに実際の試作品や料理を持ち込んでのプレゼンになるのでさらに楽しみです。
セミナー終了後森ガーデンの森さんに時間をいただいて取材しました(写真右)。政府系金融機関から「販売重視の農業経営」と言うタイトルで原稿を頼まれているのでその取材でした。現在65歳の森さんが社会人になった頃実家の田んぼは1.8haでした。私の実家と同じ規模です。私の親が私に百姓をやらせなかったのと同じで森さんも大手運送会社の仙台支店に就職しました。当初はドライバーをしてそれから配車担当をしました。その間兼業農家で休日と有給休暇を活用して米作農業をやりました。現在は11haの農家です。
森さんは減反政策に反対して米を作り続けます。その当時減反しなかった分は他用途米と言うことで政府が安い価格で買い上げていましたがそれも拒否して独自販売を展開します。減反反則金を払いながら米作りをしました。ついには専業農家の認定の「認定農家」も取り消されてしまいます。それならばと直接販売を始めます。当初は仙台市内の住宅を一戸、一戸訪問しながら販路を広げます。そのうちにホテルや旅館も訪問するようになり注文が来るようになりました。最近は伊豆の伊東温泉まで販路を広げています。
今までは減反に反対したので集落の中でも村八分的存在で仲間外れされていましたが最近は集落内の農家が森さんに販売して欲しいと米を持ち込むようになりました。30kg換算でJAよりも500円高く買い、さらに米袋代・検査料等の諸経費1000円も農家が負担しなくてよいので農家は30kg当たり手取りが1500円(1俵換算3000円)よくなります。
またホテル・旅館は森さんから直接買うと1等米が30kg当たり4000円(但し運賃はホテル・旅館持ち)安く買えます。農家は手取りが1500円増え、ユーザー(ホテル・旅館)は運賃は自分持ちでも4000円安く買えるのですからお互いメリットがあります。いわゆるウィン・ウィンの取引になります。
写真右で森さんが手にしているのが森メモと呼ばれるノートです。ここにぎっしり商談内容や情報の切り抜き等が詰まっています。これが実は森さんの虎の巻です。
丸森第5回目.jpgメモや資料.jpg
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2009年06月29日

現場の地殻変動はもうそこまで来ている

昨日は東京にいましたが雨と高湿度で体調がすぐれません。地方にいた方が元気でいられます。最近のメディアは総選挙の日の取材合戦を繰り広げています。国民のほとんどは白けておりどうでもよいというのが本音でしょう。政治家は首が掛かっているので仕方ありませんが政治家よりもメディアの方が騒いでいるのも不思議です。スポンサーが逃げて経営難のメディアが総選挙と言うセレモニーにすがるのもあながちわからないでもわかりませんが。
九州のお笑いタレント知事が出馬要請を受けて「総裁にしてくれるなら」と答えたそうです。地方首長が地方の反乱と称して騒ぎ始めました。そのほとんどがテレビタレントで当選した輩ばかりです。しかもまだ1期も満足に知事を務めていないのに「国を変える」とか新党結成とか国政へ色気を出しています。それをメディアが煽っています。タレント知事達はさらに有名になれるチャンスだと思っているのでしょうか。タレントでは2・3流だったけれど政治家では1流になれると本気で思っているのでしょうか。
タレント知事達は霞ヶ関省庁の地方への干渉・介入を問題にしています。地方に本当の自治がないとも言います。彼らは霞ヶ関は官僚組織、地方自治体は現場だという対立の構図を作ろうとしています。しかし私に言わせれば現場から見たら霞ヶ関も地方自治体も同じです。地方自治体はミニ霞ヶ関であり霞ヶ関以上に官僚的です。タレント知事達は府県職員の威張りくさった姿を知らないだけです。
終日就業時間中パソコンでカチカチインターネットばかり見ている市町村の職員もたくさんいます(お昼はインターネットやっていませんって。お昼はインターネットより好きなお昼ごはんとお昼寝でしょ)。その点では霞ヶ関にはそんな不良職員はいません。(ただし私が仕事する地方自治体の職員達は地方のために、住民のために懸命に仕事をしています。そんな職員が地方を支えていますので誤解がないように)
話を戻して最近は総理・総裁は毛並みのよい2世・3世しかなれませんが、一方知事もテレビタレント等のメディア露出の多い芸能人が有利です。出自・手段は違いますが現場から遊離した知名度・ブランドという点では同じです。しかし次はお笑いタレントが総理になった方がよいかも知れません。この国もそこまで堕ちたかと国民がハッと気づくかも知れません。ショック療法です。しかしこんな事を書いている今も現場は確実に変わっていますのでご心配なく。現場が地殻変動を起こし、大きなうねりになる時期はもうそこまで来ています。現場の我々はもうしばらく歯を食いしばって頑張りましょう。
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2009年06月28日

特産品開発ができるのに起業しないのはなぜ?

昨日は北海道士幌町の資源調査の3日目でした。1軒目はきくや旅館です。ご主人の後藤さんは畜肉加工業の営業許可を持っておりスモークしたチキン・ポーク・ビーフを販売しています(写真上左)。きくや旅館は先代が戦後、千歳に駐留する米軍(進駐軍)が置いていった七面鳥の繁殖に成功して七面鳥料理を出していましたが改正食鳥法施行以来自家調理ができなくなり現在は仕入れてそれをスモーク加工して販売しています。また近くで釣ってきた魚もスモークにします。写真上右はひめますの燻製です。
2軒目は道の駅・ピア21しほろに行きました。レストランと物産店がありますが人気はレストランです。士幌牛の剣先ステーキが大人気です。剣先は先の尖ったスコップのことでそれを鉄板に見立ててその上でステーキを焼いてそのままお客様に出します。北海道の開拓時代を彷彿させます。また写真した左は士幌牛フレッシュバーガーです。士幌牛100%パテの美味しかったこと、また新鮮朝採りレタス・トマトも感激です。写真下右はスープカレーです。その野菜たっぷりのボリュームにびっくりです。スローフードはヘルシーフードでもなければダイエットフードでもありません。地域で採れた食材を地域の食べ方で食べる料理です。そういった意味では剣先ステーキを始めこれらのメニューはスローフードそのものです。
3日間、士幌町で資源調査をしました。士幌町にはJA士幌町があり日本のJA(農協)の鑑(かがみ)と言われています。メシの食える農業経営を実現した地域で今でも町内農家所得は我が国平均農業所得ではダントツです。町内には士幌町とJAの食品加工研修所があり、農家のみならず町民全てに開放されています。加工品製造でも恵まれた環境にあります。しかしそこで農家が作る加工品は自家消費が前提で営利販売できません。ですから道の駅や観光施設に行っても他の地域のように農家のおかあさんや特産品加工グループが作った特産品が販売されていません。
きくや旅館のスモーク品は例外中の例外です。なぜならきくや旅館は農家ではないのと士幌町とJAの食品加工研修所ができる前から自前の加工施設を持っていたので独自の特産品開発を展開しています。しかし道の駅や観光施設で一般的に販売されているのはJA士幌町の製造・販売特産品と士幌町外のおみやげ業者の加工品ばかりです。素朴に「なぜ」と思います。せっかく士幌町とJAの食品加工研修所で特産品製造を学んだのなら普通なら起業するはずです。まさかJA士幌町が農家に圧力をかけて独自の特産品開発をやらせないわけではないでしょうが全く不可解な現象です。
きくや旅館1.jpgひめますのくんせい.jpgしほろ牛フレッシュバーガー.jpgスープカレー.jpg
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