2017年07月28日

役人を食わせるためにあるのではない

農産物の国産回帰が加速化して来ました。その反面、農業が衰退しており、マーケットはあるのにそれを供給できない状況にあります。

生産量を増やすにはどうしたらよいか?農業でめしが食えるようにすることです。個人経営でも1000万円以上の売り上げがあれば農業をやる人は増えます。

それを可能にするには2つしか手はありません。農産物直売所のように流通を中抜きにして農家と消費者を直接結びつける。

それは加工用でも同じことで、メーカーは商社を通して原料を調達していますが、それも生産現場の農家や農業法人、あるいは農協から直接仕入れればコストは安くなり、農家の手取りも増えます。

もう1つは規格の外にあるいわゆる規格外を活用して、それに価値を生み出す。価格をつける。捨てるのではなくそれを生かす商品を開発する。

その場合の1商品の売り上げ規模は大企業発売製品でもせいぜい、1〜2億円から多くて30億円が限界でしょう。原料規模がそれを超えると対応できません。

その規格外1次加工品は地方の農産加工場で製造する。そして契約等で食品メーカーが責任を持って引き取る。その全国マップを描けた食品メーカーは国内市場をリードすることができます。

一方で現在、国が言い出したので食品業界はHACCP一色です。こんなもの20年前から叫ばれており、たいていの食品工場がHACCP対応の工場になっています。今更ながらです。

オリンピック前に、役人がわめき出し、今頃、HACCPセミナーに多くの予算が計上されます。そしてお抱えのコンサル会社が受注して、講師は付け焼き刃の劣悪レベルの3流品。現場の具体的な質問には何も答えられない。

今回もまた役人の予算獲得競争が業界自体を歪めてしまう。我々は役人を食わせるために食と農の業界にいるのではないのですが。
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2017年07月27日

萩野さんの身の丈に合った幸せな人生

2日間三重県紀宝町ハギ農園の萩野進也さんを訪ねました。マイヤーレモンも生産しています。

出会ったのは6〜7年前で、当時紀宝町商工会事務局長でした。講演に行ってお世話になりました。私と同じ年なので3年前に定年退職して、現在は農業と乞われて町議会議員をやっています。

兼業農家なので奥さまが農業をして、萩野さんはサラリーマン生活をしながら休日農業を営んできました。

マイヤーレモンは20年ほど前にニュージーランドから日本に入ってきた時から栽培しています。

マイヤーレモンを栽培する数戸の農家と農事組合法人を設立して共同販売をしています。

定年すると農業に専念できると初めて会った時に話していました。マイヤーレモンだけではなく、ブラッドオレンジ、ライム、リトルレモン、すだち、かぼす、へべす、温州みかんの栽培にも積極的です。

趣味も多岐に亘り、釣りは1ルーム釣り用具専用ルームを持っているほどマニアです。今回のうなぎ釣りもそのご厚意に甘えました。

最近は俳句にも凝っているようで同人を結成して楽しんでいます。

長男に3人の子供がおり、夫婦でその孫の世話もしています。

我々は花のニッパチです。我々が20歳になった頃同い年の大横綱が現れ、この言葉が使われるようになりました。その1〜2つ下にさらに大横綱が生まれました。同い年の大横綱は理事長になりましたが協会がゴタゴタ続きで寂しい幕引きでした。

もう1人の大横綱はずっと八百長の噂が絶えず、金字塔の連勝記録も晩年は口にすることさえ憚られました。

この2人とも60歳そこらで他界しました。その葬式はほとんど話題になることもありませんでした。

同じような例は高校野球児にも言えます。17歳のヒーロー達の人生はあまりに悲惨です。

また、実力以上の学歴を得たために苦しんでいる例もよく見てきました。女子では玉の輿に乗ってしまい、人生を勘違いしている人もたくさん見てきました。

人生は終わってなんぼです。身の丈にあった人生を完走するのが一番幸せです。
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2017年07月26日

尊敬の念で人とつき合う

昨日から三重県紀宝町に来ています。三重県と言っても宿泊しているビジネスホテルは和歌山県です。三重県と和歌山県の県境、紀伊半島の先端部にいます。

マイヤーレモンというレモンとバレンシアオレンジの自然交配種の生育の視察です。私のビジネスとマイヤーレモンは何の関係もありませんが、生産者の萩野信也さんと友人なので1年に1度ペースでやってきます。昨年は銀座ELの出店等で来れずに2年ぶりです。

今回は菓子材料メーカーのタカ食品工業に紹介を依頼されてやって来ました。同行している購買課長の梶田さんが「生産者をよくご存じですがどうやって人脈をつくるのですか?」の質問。

農家のつくる農産物には興味があります。すると心のどこかにつくっている人に対する尊敬の念が生まれます。尊敬の念が生まれると相手にもそれが伝わるようで相手も心を開いてきます。

当社はメーカーや流通ではないので、売り買いの関係は発生しません。交友が生まれるだけです。相手に対して卑屈になることもないし、高慢になることもありません。あるのは尊敬の念だけです。それだけです。

もう1つ、人様と付き合うときは間口を広くしておくことです。門や壁をつくらないことです。しかし、門を広くしておくと、いろんな人がやって来ます。やって来る人に先入観を持たないで性善説で好意を持ってつき合うことです。当然、いい人ばかりではありません。悪い人もやって来ます。

私も相当に騙され、裏切られています。それを恨まないことです。一定比率で悪い人が入ってくるものだと割り切ることです。

悪い人が来るということはいい人も来ます。間口を広くしていないといい人も入ってきません。いい人とは長く付き合えばよいし、悪い人とはそれきりにすればよいです。報復はしない方がよいです。

すべてが流れています。時という大河を流れています。その流れに身を任せることですね。どんなに人生を長く生きててもその大河に身を置くのは長くて100年です。流れる大河の中で人を信頼することです。人生は人様が支えてくれます。
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2017年07月25日

昨夜はサプライズが

昨日は本川農水省前次官は銀座ELにお見えになりました。お連れしたのは青山学院大学教授の小林一郎氏です。私の昔の会社の同僚です。

現在は(社)ドローン操縦士協会を主宰しています。本川さんはその協会の理事です。本川さんにお会いするのは2年ぶりです。

定期異動前に農水次官を勇退したので現在はどうされているのか気になっていましたが、元気でほっとしました。本日、新しい役職がプレス発表されるそうです。1年の無役生活から名実ともに復活です。

私は4年前の水産庁長官時代に震災地への復興水産販路開拓支援アドバイザーが新設された時にアドバイザーを拝命しました。

水産長官室を訪問した時に話題にと思って岩手県野田村で当社が開発支援した和風ほたてドレッシングを持参したら、興味を示してその場がたいへん盛り上がりました。

それから水産庁のイベントで講演する度に水産長官が挨拶があるのでお会いしていました。私のような名もない役職もない民間人にもへりくだって接してくれました。

順調に事務次官になられて喜んでいましたがある日、突然の辞任が全国に流れた時にはびっくりしました。

当時はTPP締結や農協改革等農政の課題満載の頃です。官邸と農水省。一介のコンサルには何が起こったか知る由もありませんでした。

あれから農水省に失望して私も農水省に行くのを止めました。ちょうどいろんな農水省の委員の役職も解けたのでこれ幸いと足が遠退きました。

それから農水省や農協に依存しない農畜林漁経営体を育成しようと思い、生産から消費の出口まで志を同じくする人の(社)エクセレントローカルを立ち上げることにしました。

昨夜同席した当社伊藤順が前次官に(社)エクセレントローカルの会員になっていただいたらどうですか?背中を突っつくので、いくらなんでもこんな大物が加入してくれないと思いながら、お願いしたら8月20日(日)の社員総会に来賓で出席してくれるそうです。農業関係者の励みになります。
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2017年07月24日

農産物に付加価値をつけて販売するということ

昨日は長野県木祖村で「木祖村の食と農を考える」講演でした。今年度、必ず、月に1度はうかがっているのがこの木祖村と大阪府豊能町です。

当社のというよりも私の重点地域です。この2地域で農業を核とした6次産業化、エクセレントローカル化を実践したいと思っています。

木祖村はまさに木曽川の上流にある木曽の祖のような村です。山あいのこの地の狭い農地とかっての中仙道の宿場の交通の要所が特徴です。

村は若者、新規移住者による農業での産業育成を考えています。出口は道の駅木祖村があります。そこで農産物に付加価値を付けて農産加工品にして、道の駅で販売する一貫した付加価値づくりを考えています。私の考えと同じです。

農業と販売をつなぐ農産加工場が必要です。現在は特産野菜と言えばえごまととても甘いとうもろこしです。

道の駅の高橋駅長から講演に先立ち、このえごまととうもろこしで農産加工品を試作して、講演時に村民に試食させたいというむちゃ振り希望がありました。

通常ならその商品開発に1年は要します。しかし、その提案は確かにインパクトがあります。それで当社で6月にえごまドレッシング2アイテムを開発して7月に道の駅でテストマーケティングしています(写真左)。

さらに今回の講演向けに村内のとうもろこし(1年前の夏に収穫して冷凍していたもの)を使ったレトルトコーンスープを試作して講演会場に持ち込みました(写真右)。

このコーンスープのとうもろこしは1年前収穫ですから糖度は落ちています。それで試作したコーンスープがどのメーカーやレストランのコーンスープよりも美味しいのですから、食材に勝る技術はないということです。

こんなことができるのがキースタッフマジックです。口だけのコンサルタントとは違うということです。でもそれを理解する能力のある地方自治体も限られるのですが。

この試食で村民に農産物に付加価値をつけるとはこういうことだというのが頭に入りました。
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2017年07月23日

無意識にできるのが本当のできる

0筋トレの成果が出てきて、大腿部と肩背筋、肩甲骨筋に筋肉がついて来ました。ジーパンの大腿部が窮屈です。またシャツの肩の上背部が窮屈です。

年齢に関係なく、筋肉というものはつくものなのですね。でも、筋トレはお腹が空くので食べる量も増えてきました。エネルギーを消費するためか、炭水化物が欲しくなります。

胴回りも太くなってきました。ベルトの穴はまだ内側に4つ目を保っていますが危険水域です。

先週は畜産王国岩手県出張だったので、夜は毎晩肉を食べていました。慌てて昨日は朝食はもちろん抜いて、昼夜はもずくとめかぶを食べていました。1日位ではなんの効果もないでしょうが。

私は猫背で姿勢が悪いので、今一番力を入れているのは姿勢よく歩くことです。

肩甲骨を意識して常に後ろ側に締めるようにしています。ずいぶん姿勢が改善されているとお褒めの言葉をいただきますが、意識を抜くとすぐ猫背に戻ります。

その猫背が2〜3日前から無意識でもまっすぐ歩けるようになりました。ある日突然そうなりました。

要は肩甲骨の締めではなく、腰を立てた歩行ができるようになりました。腰を入れたと表現する人もいます。前に足を出すのではなく(前後ではなく)、腰の下にある足が上下に動いている感じです。爪先ではなく、かかとから着地します。腰が立っている感覚で無意識にできるようになりました。

意識と無意識は行動が無意識にならないと身に付いたとは言えません。例えが悪いかも知れませんが、岩手出張の最終日、陸前高田から盛岡に向かう時に後部席の私も野口も一般道路走行中に眠ってしまいました。

そのまま、車は高速に入り、シートベルト不着用で運転していた仕事先の若い職員さんが点数1点を取られてしまいました。彼のゴールド免許を汚してしまいました。

無意識とは本当に怖いものです。眠ってしまったのでしょうがないとも言えますが、常に無意識でも着用する習慣があれば一般道走行中から着用していたはずです。若者に平謝りに謝りました。
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2017年07月22日

流れる風のように生きていこう

地方創生とは地域に住む人がここに住んでいるのが一番幸せと思って暮らすことです。人間は「流れる風のように生きていく」のが一番幸せです。

このいなか町に引っ越してもう2〜3年経つな。いなか町と言っても人口は5000人はいるので生活するには何も困らない。

町中の1Kのアパートに一人で住んでいる。10分以内のところに畑を借りており、その畑仕事が日課である。食料の大半もその畑で栽培しているので自給自足の生活である。

狭い畑でも独り暮らしには食べきれないほど採れる野菜もあるので、畑の近くにプレハブの加工場をつくってそこで農産加工食品をつくり、年間通じて食べられるようにしている。なぜ食品加工ができるかというと昔そんな仕事をしていたからだ。

ピクルスをつくったり、あとは缶詰機を買って、農産物の水煮や料理・おそうざいの缶詰をつくっている。

味噌しょうゆは町のスーパーから買っているがお酢・ビネガーは自家製である。最近は圧搾機も買って油搾りにも挑戦している。

もうすぐ2年で80歳になる。90歳までは元気に生きたいと思い、ストレッチや昔習った空手の型を思い出しながら日課にしている。今でも毎日10kmはウオーキングをしている。病院には月に1度定期検診に行っており、心臓に軽い持病はあるもののいたって健康である。

連れ添った妻と別れてもう15年である。再婚を考えた時期があったが2人で暮らすとお金がかかるし、「稼がなきゃ」という習性が頭をもたげてくるので止めた。

友達は同じような生活をしている男たちである。不思議と女の独り暮らしは少ない。たいていが男と暮らしている。

酒はほどほどにで3日に1度、自分で栽培したり、製造したりした野菜や加工品を肴に楽しんでいる。

最近の趣味は絵を描くことである。なかなか忙しい人生の中でゆっくり絵を描く時間もなかった。今それを楽しんでいる。描きたい風景は目の前にたくさんある。

経済的には厚生年金と創業した会社が順調に大きくなっているのでその創業者退職金を取り崩しながら生きている。とは言っても月に10万円もあれば十分幸せに暮らせる。
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2017年07月21日

人生には転機がある

人生はいろんなことがあります。悲しいことも嬉しいことも。今回の3地域のセミナーは3年間続けてきた最終年です。3年間は短くて長いです。

昨日のJAおおふなと(陸前高田会場)は初年度から参加人数は少なかったですが、3年経って一番歩留まりがよかったです。それだけ本気、本物の受講者が多いと言えます。他の2会場も3年間最後まで来ている人はそれなりに人物です。

昨日は受講者の村上勝義さんが3年目にして初めて奥様とともに参加です。奥様は21年前、岩手県庁入庁3年目の農業改良普及員だった頃、福島県白河市の農水省家畜センターで4日間行われた私のセミナーの受講者でした。再会を喜び合いました。現在は村上さんの奥さんで農業をやっています。農産加工品をやりたいということで参加しました。

鬼丸工房の村上光夫さんはいつも奥様と参加でしたが昨日だけはどうしても奥様が出席できない緊急事態が起こり、1人参加でした。

6年前の大震災が3月11日でしたが、その3ヶ月後、奥様と共に65歳でそうざい業を始めました。奥様が以前勤めていたスーパーの社長の依頼で始めたそうですが、2年前にこのセミナーを受講して私と食と農に対する考え方が全く同じであることに自信を持って、真剣にライフワークとしてやることを決めたそうです。今は鬼丸工房のそうざいは地元スーパーで大人気です。

Sさんはそば畑を耕し、そばを栽培してそば打ちして販売しています。弟さんとやっていました。昨年10月にその弟さんが急逝したそうです。大震災時、福島原発内で処理仕事をしていたのが原因ではないかと悔しそうです。本人も除染業務をしていたせいか、体調を崩していると言っています。

Kさんは大きな農家の娘で後継者がいないのでご主人子供と共に実家に帰り、10数年前から父親とご主人が農業に専念しましたが、昨年の水害でハウス4棟が壊滅して、父親とご主人は戦意を喪失してご主人は実家に帰ってしまったそうです。

ここでKさんは肚が決まったそうです。息子と一緒に今度は自分が中心になって自分の農業をやろうと。それでセミナーに参加しました。人生には転機がありますね。
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2017年07月20日

地ドレッシングで地域活性化、農業活性化

昨日はJAいわて花巻でのセミナーでした。ここの受講者は優秀で、多くの受講者が技術講習を受けたドレッシングを発売しています。

中でもこの地域の加工特産品のしそ巻きを製造販売している小原努さん(写真上左右側:左側は平賀恒樹さん)は「りんご梅干ドレッシング」、「にんじん味噌ドレッシング」、「黄にんじん豆乳ドレッシング」の3アイテムを発売しています(写真上右)。

当初から親しいりんご農家の平賀恒樹さんと始めました。この2人は主に花巻南温泉峡の5館が行っている「花巻朝ごはんプロジェクト」のメンバーです。

この5館では朝のバイキングのサラダに小原さんが開発した3アイテムドレッシングを使用しています。このドレッシングは1リットルボトルで旅館に納品します。これを旅館では旅館の器に入れて朝ごはんに出します。

するとお客様の多くはこのドレッシングを買いたいということになります。これは旅館の売店で680円(150ml)で販売して大変好評です。

盟友の平賀恒樹さんが最近、クラウドファンディングで資金を調達して、カフェを始めました。その料理メニューにこのドレッシング3アイテムを使用します。するとお客様はレジの前に並べているこの3アイテムのドレッシングを買って帰ります。

そしてこのドレッシングはJAいわて花巻の人気農産物直売所「だあすこ」で販売しています(写真下左)。ここでも人気ドレッシングです。

ここにはやはり当社がこのセミナーで開発支援したJAいわて花巻オリジナルドレッシング3アイテムが販売されています(写真下右)。これも大人気です。

こうやってセミナーで開発したドレッシング達はちゃんと観光の温泉場でも地元の農産物直売所でも仕事をしてくれるのです。このドレッシング達がどれだけ地元野菜の人気を高めるのに寄与しているか。
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2017年07月19日

IT化しても農産物小売では儲からない

昨日から岩手県の3JAのセミナーをやっています。大震災の被災地が対象で今年度3年目最終年です。

カリキュラムは主に農家女子への農産加工食品の技術習得と商品開発支援です。着々と商品が生まれています。

農協(JA)改革が叫ばれています。農協は主に農産物の集荷・販売代行を行う営農部門と巨額の預金を保有する信用事業、さらには共済事業、購買事業等があります。

今回のセミナーは主に営農部門が担当します。その部分だけで見るとJAに出荷しても農家は儲からない、だからJAは悪いという論理は当てはまりません。

悪いというか、宿痾は我が国の農産物流通にあるのです。農家ーJAー市場ー仲卸ー小売店(スーパー・量販店)ー消費者と多段階過ぎることと小売店(スーパー・量販店)がチャネル支配しており、買い叩く構造です。

この中では農家もJAも食品メーカーも犠牲者です。例えば、JA生産部会に入っている農家の農産物が安いのはこの多段階チャネルに組み込まれているからです。

JAが経営している農産物直売所はたいそう人気があり、中間にチャネルが入らないので農家も儲かります。農産物直売所のJAはよいJA、生産部会のJAは悪いJAということになるのです。

今後、現状の多段階チャネルに代わる新しいビジネスモデルが続々と生まれるでしょうが、農産物を仕入れて販売するだけではインターネットを使おうが基本的には儲かりません。

流通業者が消費者やユーザーに農産物を販売する小売に縛られ過ぎです。国産農産物が売り手市場の中で、付加価値を付けることができる食品メーカーや外食店に販売することです。

そのためには生の農産物では販売は不可能です。年間を通じて使えるように1次加工が必要です。1次加工を誰がすればよいか?地域の農産物を集荷する力が一番あるのはJAです。

そのJAが1次加工して食品メーカーや外食店に販売すれば両方に付加価値が付き、新しいビジネスモデルが誕生します。
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